LotameがCookie不要の広告ターゲティング技術を発表

データ管理企業のLotameが、パブリッシャーやマーケターが個人を追跡する新しい方法としてPanorama IDを発表した。

長い間、オンラインの広告主はCookieを使ってオーディエンスを追跡しターゲティングしてきたが、最近はメジャーなブラウザーがサードパーティ製Cookieのサポートを廃止しているため、新しい方法を必要としている。この変化はCookieだけでなく、例えばApple(アップル)は2021年から、ユーザーが追跡型広告をオプトアウトできるよう開発者に強制する。

Cookieのないインターネットに適応できるために、LotameのPanorama IDは同社の製図技術を利用して(未訳記事)、パブリッシャーが自分のファーストパーティーデータを統一できるようにしている。

この方式はユーザーのアイデンティティのさまざまな要素、デバイスのIDや顧客ID、ハッシュされたメールアドレスなどに個人行動を結びつける。同社によると、平均では1つのペンネームによるIDだけでも、そこにはウェブ属性を119、モバイルなら89の属性を含められるという。

Lotameによると、Panorama IDではさまざまなデバイス上のユーザーの行動を統一して、広告主がヘッダービディングでオーディエンスをターゲティングできる。また、個人がその広告主の広告を見る頻度に上限を設けられる。そしてLotameの顧客でなくても、誰でも利用できる。

LotameのCEOであるAndy Monfried(アンディ・モンフリード)氏は声明で「消費者は絶えず変わっており、最近の8カ月は特にそうなっている。マーケターとパブリッシャーの関係は、消費者とともに進化していて、この大きな変化を反映すべきだ。Panorama IDは、適切な広告を可能にするための新しい共通語ないしブリッジであり、マーケターとパブリッシャーと消費者の三者にとってインパクトが大きいものだ」。

それと同時に同社によると、Panorama IDはプライバシーと相性が良く、GDPRやCCPAといった多様な規制とのコンプライアンスも良い。ユーザーは自分のすべてのデバイスから、Panorama IDによる追跡をオプトアウトできる。

関連記事
グーグルはChromeでのサードパーティCookieのサポートを2年以内に段階的に廃止
アップルが開発者によるユーザー追跡の明示的許可強制を来年まで延期

カテゴリー:セキュリティ
タグ:LotameCookie

画像クレジット:mjrodafotografia / Getty Images

原文へ

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa