小さな小さな物をプリントしたいあなたに。LumiFoldはポータブル小型3Dプリンター

マッチ箱くらいの大きさの物を作る超ちっちゃな折り畳み式3Dプリンターを作ろう、などと考える人が出てくるとは考えてもみなかった。 LumiFoldという名前のこのプリンターは、外寸90x90x90ミリの3Dプリンターで、UV感光樹脂を使ってそこそこの品質の作品を数分のうちにプリントできる。

個人的には、ポータブルで小型の3Dプリンターが欲しい正確な理由を見つけられずにいるが、きっとどこかの誰かが教えてくれるだろうと信じている。製作者たちはこのプロジェクトのために、ほんの1500ドルほどの資金を調達し、429ドルでプリンターを売ろうと考えている。組み立てキットなら少々安く買える。

作者であるイタリアのMarin Davideが、作った経緯をこう話している。

最初は、小さくてポータブルな3Dプリンターで歯科用の鋳型を作りたい、という消費者の要望を受けてデザインした。そのプリンターは安くて使いやすくしてほしいとも彼は言った。われわれはLumiFoldの開発に取りかかり、数ヶ月間の設計、プロトタイプ作り、再設計を経て現在のLumiFoldのデザインに至った。これがあまりに良い出来だったので、クラウドファンディングを通じて、安くてポータブルで使いやすい3Dプリンターに興味のある人たち全員に提供することにした。

もしテレビがわれわれに何か教えたことがあるとすれば、それは世界を動かすためには様々な一撃が必要だということだ。とは言うものの、この小さな樹脂プリンターは、これまで私が全く存在を知らなかったニッチを埋めようとするものだ。ポータブル3Dプリンターは、デザイナーがフィールドでプロトタイプを作ったり、アーティストがその場でプロジェクトを作るのに役立つかもしれない。あるいは、工場から遠く離れた場所で交換部品を作る一手段にもなるかもしれない。疑問は残るものの、可能性は無限だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)