Correlated Magnetics Researchの磁石は極性や強度をプログラマブルに変えられる–その消費者向け用途は?

Correlated Magnetics Researchのプログラマブルな磁石を、本誌は昨年初めて取り上げた。同社は、磁界の形状を自由にコントロールできる磁石の製造技術で特許を取得している。

同社の磁石は、まるであとからその上に印刷でもするみたいに、極性の向きをプログラミングできる。いろんな構成が可能なので、さまざまな工業的利用がありえる。

でも、こんな技術に消費者向けの用途はあるのだろうか? 今年のSXSW 2014では、その例のひとつとして、壁に絵をかける、という例を見た。

CMRの磁石は南北の極性だけでなく、磁石の強さも変えられる。うんと強くすると、とても薄い金属にもくっつく。金属の粉や小片を混ぜた絵の具で描いた絵、でもよい。

今Pinterestには、保育園の子どもたちが、自分が描いた絵の上にアルファベットを切り抜いた薄い磁石を貼り付ける、という画像が多く寄せられている。CRM社で商用化戦略を担当しているVP Stephen Strausに言わせると、これまでの消費者用の磁石製品では、絵の上に、文字の形に切り抜いた薄い磁石を貼ることなんて、不可能だった。しかも、大きな物や重い物を絵に貼り付けるなんて、想像すらできなかっただろう。

しかしCMRのMaxField Polymagnetsを使うと、数ポンドもある重い物を、壁に、びくともしない強さでくっつけることができるのだ。

今、同社のプログラマ磁石はamazingmagnets.comでしか買えないが、今後はいろんな小売りサイトへ広げていきたい、と同社は言っている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


プログラミングにより極性や強度を変えられる磁石

磁石は今やありふれた存在だ。異極同士は引きあい、同極同士は反発する。冷蔵庫にメモを貼るために使う。でも、磁石がプログラマブルになり、プログラムによって反応を変えると、どうなるだろう? アラバマ州ハンツビルのCorrelated Magnetics Researchが作ったそんな磁石は、びっくりするようなことができる。中には、ちょっとこわいのもある。

これらの磁石は、人間が手で触らずに、全部を一箇所にあつめたり、逆にばらばらにしたりできる。磁石を使ったモーターのような動きもする。CMRのVPのStephen Strausがやって見せたクールなデモでは、磁石たちが一定の距離では反発し合い、近づけるとくっつき合う。“永久機関だ!”、と叫んで逃げ出す必要はない。ちゃんと物理学の法則に従ってるのだから。

CMRは磁石を製造時にプログラミングし、世界中のユーザ企業が磁石を使うソリューションにそれらを利用する。トルクや動きをコントロールし、金属と金属のあいだに“空隙”を保ちたい、といったニーズだ。同社にはWeb上のストアもあるので、あなたご自身が磁石を使った不思議で対話的なマシンを作ることもできる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))