Reuter(ロイター)の記事によると、人工衛星分野で大手のMaxar(マクサー)が、同社の宇宙ロボット関連子会社のMDAを10億カナダドル(約8億3000万円)で売却する。買収企業は民間投資会社のNorthern Private Capitalが率いる企業コンソーシアムで、Canadarm(カナダアーム)やCanadarm2(カナダアーム2)といったスペースシャトルや国際宇宙ステーション(ISS)で用いられるロボットアームを開発する、MDAのカナダでの事業全体を買収する。
Maxarの事業売却の目的は、昨年9月時点で31億ドル(約3400億円)に達していた多額の負債の一部を軽減することにある。同社がMDAの買い手を探していることは以前から知られており、それほど驚くことではない。MDAは新所有者の元で引き続き自主的に運営され、現在の計画と契約は継続される。
MDAは、山火事の監視衛星や他社の衛星に使用するナビゲーションアンテナ、さらには月を周回するNASAの月軌道ゲートウェイで使用される次世代ロボットアーム「Canadarm3」(カナダアーム3)の開発など、複数顧客向けの多数のプロジェクトに取り組んでいる。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)