すばらしいデザインは人間だけのものではない。遊び好きな猫達の玩具もiPhoneみたいに美しいデザインであるべきではないか? でも、猫がもっと楽しく遊べるための玩具を作ろうとした人は、これまで誰もいない。
猫の玩具のディスラプトはどこにある?
それは、ここにある。ぼくは本誌TechCrunchの猫担当記者だから、新しいものを見つけるのも早い。それは、“猫のためのスマートなレーザートイ”と称するObiだ。猫達の歓喜の声が、早くも聞こえてくる。ObiはKickstarter上ですでに2万ドル近くを集めているが、4週間後の目標額は12万ドルだ。猫が好きな人は多いから、たぶん達成するだろう。
Obiがこれまでのレーザートイと違うところは? 良い質問だ。ではまず、このビデオをご覧いただこう:
これは最先端の猫玩具だから、最先端の名にふさわしく、iPhoneまたはiPadでコントロールする。テーブルや暖炉の上でもセクシーだから、お客が来ても隠す必要はない。Obiアプリを使って人間がレーザーを壁などに照射してもよいし、事前のプログラムによるライトショウを上映してもよい。人間が照射する場合は、プログラムではなく人間の手首の動きがライトショウを演ずる。iPhone全体が、壁の光点を動かすトラックパッドになったような感じだ。
と言うのは冗談だが、Obiを作ったStudio Neatは、デザインとパフォーマンスの二兎を追う。また、下図のように設計図を公開しているし、ポッドキャストもある。
Studio NeatのGerhardtと、Oboプロジェクトについてチャットした:
TC: これを作ったきっかけは?
TG: 二つの理由がある。協同ファウンダのDanがMr.Littlejeansという名前の猫を飼っていて、彼を遊ばせる方法を探していた。彼は市販の自動化猫玩具をすべて買って試してみたが、あまり良いものがなかった。とくに、どれもデザインが醜悪だった。そこで、自分たちで良いものを作ろう、という話になった。
ポッドキャストの方は、いわゆるメイカー運動や、安くて高性能なPCボードの登場などによって、誰もが簡単にインディーのハードウェアプロジェクトを始められるようになっていることを、世の中に広めたかった。過去のいくつものKickstarterキャンペーンでそのことを力説してきたが、もっと深い視点を与えたかった。Obiプロジェクトも、ポッドキャストでその過程を詳しく報じることができた。これからは、さらに激しくおもしろくなるだろう。
TC: 猫は、レーザーを嫌がらない?
TG: 嫌いなのか好きなのか、猫に聞いてみないとよく分からないけど、それを全力で追いたい、と思ってることは確かだね。仮に嫌いだとしても、一日中家にいる猫にとっては、レーザーの小さなドットが良いお友だちになるようだ。
TC: 犬用の玩具なんかは作らないの?
TG: 今作ってます。今回はペット用品についていろいろ調べたけど、今後いろんなことが可能な業界だ、と感じた。とくに、ペット用の玩具やアクセサリはデザインが良くないから、ぼくらにとってチャンスは多い。ペットは人間の生活にとって重要な存在だから、お粗末な物を与えるのは失礼だよ。
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なお、チームによると、Obiのレーザーで犬を遊ばせてはいけない。飛び回るレーザーのドットに、犬が興奮しすぎるからである。猫なら、大丈夫だ。