マイクロソフトがTeamsに小会議室、カスタムレイアウト、仮想通勤などの新機能を追加

新型コロナウイルスの影響で、Microsoft(マイクロソフト)がTeamsに力を入れているのは自然なことだ。そのため、同社が2020年のIgnite ITカンファレンスでTeamsの新機能の数々を発表したのも当然の流れだ。

米国時間9月22日に発表された新機能は、夏の初めに登場したTogetherモードダイナミックビュー(Microsoftリリース)に続くものだ。

Togetherモードは、会議参加者の画像を仮想セットの中に配置できるようにするものだが、本日、ちょっとしたアップデートがあり講堂、コーヒーショップ、会議室など、新たなシーンが追加された。さらに以前と同じく、会議の主催者はシーンを選択できるが、今回のアップデートにより、機械学習を使って参加者が仮想のイスの真ん中に座れるように自動調整され、画像全体が少しだけ自然な感じに近づく(だが私には、マイクロソフトの調査結果とは裏腹に、どうも滑稽な感じに見えて仕方がない。『マペット・ショー』のオープニングを思い起こさせるからかも)。

画像クレジット:Microsoft

また、カスタムレイアウト機能もTeamsに加わった。プレゼンを行う際に、自身の姿や、自身で用意した動画をカスタマイズできる。これを使えば、たとえば自分で用意した動画に自分の姿をスーパーインポーズしながらプレゼンが行える。

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Breakout rooms(小会議室)は、今ではZoomでも人気となっている機能だが、ついにTeamsにも導入される。マイクロソフトは、これがTeamsで最も要望の多かった機能だと話している。他の同種の製品と同じく、会議の主催者は参加者を小さなグループに分けることができ、主催者は分割された小会議室の間を行き来できる。いうまでもなくこの機能は、特に教師たちの間で人気が高いのだが、企業の間でも、たとえばブレインストーミングを行う際などによく使われている。

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小会議室でのブレインストーミングで力を使い果たし会議を締めくるときには、Teamsでは録音データ、書き起こしメモ、共有ファイルなどを含む会議の要約を自動生成して配ることも可能になる。この要約は、Outlookのカレンダー内に自動的に配布される。マイクロソフトは将来、SharePointで会議の録音データを自動保管できるようにするという。

定期的に大きな会議を開く企業のために、マイクロソフトは近い将来、最大1000人の参加者にも対応できるようにする。参加者全員が、Teamsの機能をフルに利用できると同社は約束している。さらにその後には、2万人が閲覧のみで参加可能な会議も設置できるようにするという。これらの機能は、新しいAdvanced Communications(高度なコミュニケーション)プランの一部として利用できるようになる。通信速度やコンピューターのパワーにもよるが、最大で1000人が参加する会議の開催が可能になる。

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またマイクロソフトは本日、Teamsに関連する2つのハードウェアも発表した。1つめは、同社がMicrosoft Teams Panels(ティームズ・パネルズ)と呼んでいるもの。会議室の外に置いてウェイファインディングができるようにする小型のタブレットだ。その機能の中でも際立っているのが、特に新型コロナ禍以後のオフィス戦略を考え始めた企業に便利なものとして、たとえば会議室のカメラから送られてくる情報から、会議室に実際に集まっている人が何人いるか、あと何人参加できるかを確認できるものがある。

同社はさらに本日、大型のSuface Hub 2S 85インチモデルを2021年1月に発売開始すると発表した。

まだある。マイクロソフトは、最前線の従業員のスケジュール変更の支援、仕事時間外でTeamsを使おうとした際の警告の発信、社員であることが確認できる表彰バッジの授与(社員にはバッジなんかより現金のほうがうれしいが)を可能にするTeamsの新機能も発表した。

さらに新しいところでは、TeamsとRealWearヘッドマウント機器を統合した遠隔での共同作業と、Androidの新しいWalkie Talkieアプリとの連携も可能になる。

デジタルのバッジだけでは従業員に十分な幸せを与えられないため、マイクロソフトでは新たにTeamsに福利厚生機能を持たせた。日常習慣の改善を個人的に指導して、幸福感や生産性を高めるというものだ。

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そこには新しいVirtual Commute(仮想通勤)機能も含まれる。瞑想支援サービスのHeadspace(ヘッドスペース)が利用でき、現在の精神状態の確認もできる。

私は、職場と自宅との間の短くて自由の利く通勤が昔から大好きだったが、今はまったくできなくなってしまった。おそらくHeadspaceも有効だろうが、Andy Puddicombe(アンディー・ピュディコム。マインドフルネス教師でHeadspaceの共同創設者)氏のコースばかり取らされる。当然のこととして、マイクロソフトは情緒的状態に関するあらゆる情報は本人以外に漏らすことはないと強調しているが、私は最初から口外するつもりはない。

企業は従業員の情緒的幸福感に気を遣うようになってきたが(生産性に直結しているからだ)、管理職が最も気にかけているのは、私たちの業績だ。そんな彼らのために、TeamsにはWorkplace Analytics(職場分析)機能が追加される。「管理職の視点を、仕事の後の付き合い、フォーカス時間、会議の効率性、社内全体の連帯といったチームワークの常識に転換」させ、「同じようなチームと比較することで、実用的な価値のある見識を管理者に与える」というものだ。

これで管理職がハッピーになれないとしたら、他に何があろうだろう? デジタル表彰バッジか?

Microsoft Ignite

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カテゴリー:ソフトウェア

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(翻訳:金井哲夫)