CrunchbaseとMind the Bridgeの最新の調査によると、米国テック企業による買収が依然として世界で最も多いようだ。
この2つのデータでは、2010年以来2万2000件ものイグジットを数えたが、今年はこれまでのところ4200件ほどだ。昨年ほど活発ではないようだが、それでも米国企業は、欧州企業の倍以上のスタートアップ買収を行なっている。
昨年はM&A件数最多を記録したが、 概して今年は伸びはそうなさそうだ。
レポートの概要は以下の通りだ。全容はこちらから閲覧できる。
・米国におけるM&A件数はわずかに減少しているが、欧州においては大幅減となっている。欧州の件数はこれまでのところ前年比11%減だ。
・引き続き世界のM&Aの大多数は米国と欧州の企業が行なっている。取引額とそれにかかる出費の4分の3以上が北米と欧州のスタートアップに係るものだ。
・世界の買収トップ30件のうち22件を米国企業が手がけている。欧州のスタートアップの買収でも、欧州勢がギャップを埋めつつあるものの、買い手として最もアクティブなのは依然米国企業だ。
・Google、Facebook、AppleそしてMicrosoftが世界で最もアクティブな買い手だ。
・欧州企業の中で最もアクティブな買い手はPublicisグループで、世界の買い手ランキングでは20位につけている。これは昨年より1ランクの上昇で、昨年欧州勢の中で最上位だったドイツのSAPは33位となっている。
・欧州企業による買収対象として欧州企業が増えている。今年、欧州企業の買収の81%が域内で行われ、この割合は昨年は75%だった。
・イグジットしたスタートアップの55%が設立5〜15年で、買収額は1000万〜1億ドルだった。
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)