【抄訳】
Linuxを搭載したローコストのマイコンRaspberry Piは、2012年に発売されて以来、メーカーやハードウェアマニアたちによる手作り産業に火をつけ、Piを使った製品のスタートアップまで生まれた。その人気者が、またさらに安くなる。
Raspberry Pi Foundationは、Model AボードをアップデートしたModel A+を発表し、名前はプラスでもお値段は5ドル安く20ドルになった。Model A+はAよりも小さく、エネルギー効率も良い。
Raspberry Piの協同ファウンダEben Uptonは、先月のDisrupt Europeの席で、A+に言及していた。もうすぐ出す、と。
Model A+では、GPIOが40ピンになった(上図)。microSDカードスロットがSDカードスロットをリプレースした。オーディオも改良された。GPIOの拡張は、A+がRaspberry PiのHardware Attached on Top規格に対応した、ということ。Aと変わらないのは、USBポートは一つ、Ethernetなし、そしてRAMが256MBだ。
Model Bも最近B+にアップデートされ、価格h35ドルのままで能力と柔軟性は拡大した。そしてA+に関しては、“Model B+で行った数々の改良を継承している”、と述べられている。
いちばんエキサイティングなのは5ドルの値下げだと思うが、Foundation自身も、イギリスで生産を続けながら20ドルに値下げするのは、相当思い切った決断だった、と言っている。
またもちろん、小さくなったことも、多くの人たちの想像力と新たな創造意欲をかきたてるだろう。
Model A+に関するLinux Voiceのインタビューで、Uptonは、このところModel Aのボードがみんなから忘れられていた、と述べている。わずか10ドルの違いで、より強力なB/B+を使えるのだから、そっちがデフォルトになってしまった。“でも”、とUptonは注意を促す。“エネルギー消費の少ないModel Aのボードは、プロジェクトのタイプによってはむしろ最適なのだ”、と。
つまりマイコンの応用製品では、ローパワーで低価格なボードの需要が今後も継続的にある、と彼は展望している。“ロボットなどのプロジェクトでは、Ethernetなんか要らないことが多いからね”、と彼は語っている。なお、Model Aを20ドルに下げろ、値段を限りなくゼロに近づけろ、と彼を焚き付けたのは、Piとその学校等への配布に巨額の援助をしているGoogleの会長Eric Schmidtだそうだ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))