スマートフォンに特化した女性向け動画を配信するC Channelは4月25日、ラジオ、テレビなどのメディア企業を含む7社のパートナー企業とともに、スターの卵を応援するオーディションアプリ「mysta」のサービスを本格的にスタートした。
参加するパートナー企業は、エフエム東京、産経デジタル、集英社、松竹、ソフトバンク、東京放送ホールディングス(TBS)、ポニーキャニオンの各社。2017年9月にC Channelが設立したmystaと協業し、サービスを本格展開していくという。
オーディションアプリmystaは、歌手やアイドル、お笑い芸人など、さまざまなジャンルの新人タレントが投稿する動画を楽しめるサービス。ユーザーは“推し”のタレントを動画内の「応援ボタン」で応援して、動画のランキングを上げることが可能。ランキング上位のタレントには、生放送ライブの決勝イベントに参加するなど、各種の活躍の場が提供される。
mystaとパートナー企業は、今後それぞれ、以下のような取り組みを実施・検討していく見込みだ。
C Channel | F1層をターゲットにした共同プロモーション企画の実施 新規インフルエンサーの発掘企画及び発掘後のアジアを中心とした海外展開の共同実施 |
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エフエム東京 | 声のスターを探す参加型のオーディション番組を2018年7月より開始予定。グランドチャンピオンにはレギュラー番組の提供を予定 |
産経デジタル | mystaで活躍するキャストが関係するニュースの発掘と報道 ゲーム実況者、Vtuberなどの発掘・共同オーディション企画展開、eSports関連事業への取り組み |
集英社 | 集英社の媒体と連携した動画企画の実施 第1弾施策としてティーンズマガジン「Seventeen」との動画企画を毎月実施 |
松竹 | スマホを利用する若年層に向けた新しいコンテンツの共同開発 次期公開予定作品のmystaを活用したプロモーション |
ソフトバンク | 自社媒体を通じたmystaサービスのプロモーション 若年層をターゲットにした共同プロモーション企画の実施 |
東京放送ホールディングス(TBS) | 動画配信における協業を起点に、TBSグループとの連動企画を展開し、 事業シナジーを創出することをめざす |
ポニーキャニオン | 新規才能発掘企画の共同実施 イベント、興行の共同企画・制作・運営 |
また、これらの企業間で連携した企画なども、今後検討し、展開していく予定だ。
C Channelは2015年4月にサービスをスタート。スマホ向けの縦型動画メディアとして、コスメやファッション、恋愛などの女性向けコンテンツをSNS経由の分散型で提供し、2016年3月には月間再生回数1億回を突破している。現在、日本に加え、アジアを中心とした9カ国でサービスを展開。SNSファン数は2500万人を超えるという。2016年4月には、TBSテレビから数億円規模の資金調達も行った。
C Channelでは「スマホによる縦型動画の視聴は一般化し、この流れは今後グルメやハウツー系のみならず、エンタメ動画にも広がっていく」として、今回のmystaサービス開始に踏み切ったとしている。
スマホ特化型のエンタメ系動画サービスでは、FIREBUGが2017年9月に動画アプリ「30(サーティー)」を公開している。確かにこれからハウツーやショッピングなどの実用ものだけでなく、純粋に縦型動画をスマホで楽しむ、というフェーズが来るのかもしれない。