重要なインフラをサイバー攻撃から守る産業用サイバーセキュリティのNozomi Networks(ノゾミネットワークス)がIPO直前のラウンドで1億ドル(約110億円)を調達した。
このシリーズDラウンドはTriangle Peak Partnersがリードし、Honeywell VenturesやKeysight Technologies、Porsche Digitalなど数多くの設備、セキュリティ、サービスプロバイダーやGTM戦略会社も参加した。
Nozomi Networksにとって重要な時期での資金調達となる。発電所や水供給設備、その他の重要なインフラを稼働させ続けるのに必要なデバイスである産業用制御システム(ICS)に対するサイバー攻撃は、パンデミック中に頻度や激しさが増した。5月と6月だけみても、Colonial Pipelineや食肉加工大手JBSのITネットワークを狙ったランサムウェア攻撃で両社は操業停止を余儀なくされた。
DragosやClarotyと競合するNozomi Networksは、同社の産業用サイバーセキュリティのソリューションは攻撃される前に脅威を感知することでICSデバイスを守るよう機能し、発生当初から攻撃を防ぐと主張する。組織がサイバーリスクを管理し、産業オペレーションのためにレジリエンスを改善することをサポートすべくリアルタイムの視認性を提供する。
同社のテックは現在、重要なインフラ、エネルギー、製造、鉱業、輸送、電気などの部門の25万超のデバイスをサポートしている。同社は2020年に顧客ベースを倍増させ、同社のソリューションがモニターしているデバイスの数は5000%増加した。
Nozomi Networksは、3000万ドル(約33億円)のシリーズCから2年も経たずして調達した今回の資金を、製品開発の取り組みの拡大と、GTM戦略のアプローチをグローバル展開するのに使う。
具体的には、販売、そしてマーケティングとセールス・イネーブルメントの取り組みを拡大し、OTとIoTの視認性、そしてセキュリティマーケットにおける新たな課題を解決するための製品をアップグレードする。
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カテゴリー:セキュリティ
タグ:Nozomi Networks、資金調達、サイバー攻撃、インフラ
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(文:Carly Page、翻訳:Nariko Mizoguchi)