GitHubが今日、GitHub APIの、GitHub自身がメンテナンスするライブラリOctokit を発表した。
Octokitには、Rubyデベロッパ向けとObjective-Cデベロッパ向けの2タイプがある。Ruby向けは、GitHub APIの単純なラッパーだ、という。Objective-CバージョンはCocoaとCocoa Touchを使用し“GitHub APIと対話でき、AFNetworkingとMantleとReactiveCocoaを使って構築されている”。
どちらも、主にGitHubのコミュニティによるコラボレーション努力の成果だ。
私はデベロッパではないので、Octokitのようなものを詳しくご紹介できる資格はないが、有能な人たちによる、良いもの(API)をさらに良いものにするための、優れた作品だ、という実感はある。APIは便利なものだが、裸のまま使うにはもろく、複雑で分かりにくい部分もある。それらの問題に対して、APIの利用状況を管理できるRunscopeのようなツールもある。3月に書いた記事では、 TasktopのSoftware Lifecycle Integration(SLI)プロジェクトを取りあげた。それは、複数のツールをリアルタイムに同期化することによって、デベロッパたちが目の前の問題について話し合えるための、普遍的なデータメッセージバスだ。
しかし新しいものはつねに、最初は個人が作る。GitHub APIのためのOctojitラッパーは、数年前にWynn Netherlandが作ってメンテナンスしてきたものだ。ブログTreehugのインタビューでNetherlandは、Twitter Ruby GemとLinkedIn Gem*のメンテナンスも自分が手伝った、と言っている。〔*: Twitter APIとLinkedIn APIのRubyラッパー〕
OctokitはGitHubコミュニティの長年の成果であり、ボトムアップの取り組みでアプリケーション開発におけるAPIの利用が、よりやりやすくなった、ということの好例だ。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))