クラウドレンダリングのOTOYにGoogle会長Eric Schmidtがアドバイザーとして参画

ブラウザ上のゲームやそのほかのアプリケーションのためのグラフィクスのレンダリングを、クラウドから提供するOTOYが、Googleの会長で元CEOのEric Schmidtを、同社の新たな顧問団の一員として迎えた、と発表した。

Schmidtはこの件に関するメールによる声明で次のように述べた:

“6年前The New York Timesのインタビューで私は、コンピューティングの90%はWeb上のクラウドで行われるようになる、と予言した。OTOYは、残る10%、すなわち高度なグラフィクス処理を全面的にクラウドに移す、非凡な技術を作った。これは画期的かつ重要な技術的業績である。私の見解では、それは未来の支配的なコンピューティングプラットホームがPCからWebに変わっていく動きの、転換点となるものである。”

OTOYの協同ファウンダで社長のAlissa Graingerによると、新しい顧問団(アドバイザリボード)は、“OTOYのビジネスの本格的な商用化を導いていただくことが目的”である。メンバーの中には同社の既存の投資家、ハリウッドの高名なエージェントだったAri Emanuelやライターで投資家のGeorge Gilderがいる。また高名な企業からは、SchmidtのほかにIBMの元CEO Sam Palmisano、MozillaのCTO Brendan Eich(OTOYはMozillaのパートナーだ)、そして長年IBMの役員を努めるIrving Wladawsky-Bergerらが加わっている。

ぼくの記憶では、本誌TechCrunchが初めてOTOYを取り上げたのは2008年だから、商用化までの道のりは長かった。でも、Schmidtのコメントにも見られるように、同社のビジョンは相当大きい。同社のOctane Render技術により、ほとんどあらゆるアプリケーションが、どんなデバイスの上でも動くようになる。

なお、顧問団が変わっても同社の経営構造は変わらない。Graingerによると、同社の取締役会のメンバーは、いまだに協同ファウンダでCEOのJules Urbachただ一人である。

[写真出典: Flickr/Charles Haynes]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))