Peepleは玄関のドアのピープホール(覗き穴)に取り付ける小型のカメラとセンサーだ。誰かがドアをノックするとPeepleのカメラが起動し、ユーザーのモバイルデバイスにビデオ画像が送られる。共同ファウンダーのChris Chuterによれば、Peepleは「ドアの死角をなくすデバイス」だという。
他の似たようなドアカメラと違うユニークな点は、Peepleはドアの内側のピープホールを覆うように取り付けられるというところだ。取り付けが容易であるだけでなく、ドアを改造する必要がないので賃貸住宅でも問題なく利用できる。また巧みなメカにより、ピープホールから直接覗くことも簡単にできる。
Peepleは先ほどKickstarterに登録され、5万ドルの資金を集めることを目標としている。
Peepleはまたドアへのノック、ドアの開閉とをモニターし、モバイルデバイスにそのログを記録できる。Chuterの小さい子供たちがいつのまにか外に遊びに出てしまったことがこのデバイスを開発するきっかけとなったという。ドアが内側から開かれた場合でもPeepleはスマートフォンに通知を送ってくる。
Peepleはデバイスとしては非常にシンプルだ。既存のピープホールに小型の円形の箱をかぶせるだけだ。デバイスにはカメラ、加速度計、バッテリー、Wi-Fiチップが内蔵されている。
誰かがドアをノックするとカメラが起動し、Wi-Fiに接続し、画像とタイムスタンプが Peepleのサーバーに送信される。そこからユーザーの指定するモバイル・デバイスにプッシュ通知される。誰かがドアをノックしたときだけ作動するので、バッテリーは6ヶ月程度もつという。
Chuterは昨年テキサス州オースティンで開かれたTechCrunchミートアップのPeepleのプレゼンを行った。この時点では地元のハッカソンでデバイスのプロトタイプを完成させたばかりだった。その後、ChuterはHighway1というハードウェア・アクセラレータの支援を受けることに成功し、さらにTechCrunchのハードウェア・バトルフィールドでデモを行った。デモの模様は下のビデオで見ることができる。
〔日本版〕Kickstarterへのプレッジは149ドルで本体1台が入手できる。適合するピープホールとのセットも用意されている。
Peeple’s Hardware Battlefield Presentation
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)