Plenty Unlimited(プレンティ・アンリミテッド)は、米国内でより多くの垂直農園を建設するために、新たに1億4000万ドル(約147億円)の資金を調達した。
この新たな資金調達は、既存投資家であるソフトバンク・ビジョン・ファンドがリードし、ベリー栽培・販売業界の巨人Driscoll’s(ドリスコルズ)も参加した。屋内で果物や野菜を栽培・収穫可能するPlentyの技術を、Driscoll’sにも知ってもらうための動きである。なお今回の資金調達によって、同社の資金調達総額は5億ドル(約526億円)に膨んだ。
これによりPlentyは、新たにベリーに興味を持つ投資家とAlbertsons(アルバートソンズ)の食料品チェーンの両方と契約を結んだほか、カリフォルニア州コンプトンに新しい農場を建設する計画も発表した。
技術を駆使した栽培作物市場での競争が激化する中、民間資本や公的資本が、垂直農園などを手掛ける多数の企業に多額の資金を提供している。
先月、温室栽培トマトを生産するAppHarvestは特別買収目的会社(SPAC)による株式公開に合意し、企業価値は10億ドル(約1050億円)弱となった。そして、葉物栽培業者であるRevol Greensは、温室をベースにした新しい緑の革命の一部として6800万ドル(約71億5800万円)の資金を調達している。
一方、Plentyのより直接的な競争相手であるBowery Farming(バワリーファーミング)は、Plentyがカリフォルニアの431店舗にグリーンを提供するためにAlbertsonsとの契約を宣伝しているのと同じように、小売店のフットプリントを650店舗に拡大している。
Discoll’sは、Plentyとの契約条件は明らかにしていないが、同社の技術に納得しているようだ。Driscoll’sの会長兼CEOを務めるJ. Miles Reiter(J・マイルズ・ライター)氏は声明で「我々はほかの垂直農園も見たが、Plentyの技術はベリー類の栽培システムの中で最も説得力のあるシステムの1つだった。私たちは、イチゴを栽培するための共同開発契約に取り組んでいる時にPlentyと知り合いました。彼らの技術に感銘を受け、投資を決定しました」と述べている。
カテゴリー:フードテック
タグ:Plenty、垂直農園
画像クレジット:Plenty
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(翻訳:TechCrunch Japan)