チーム作業のための共同SQLエディター(PopSQLサイト)を開発しているスタートアップのPopSQL(ポップシークェル)が、米国時間9月8日、Google(グーグル)によるAIに重点を置いたGradient Venturesファンドが主導するシードラウンドで、340万ドル(約3億6000万円)を調達したことを発表した。その他の参加者にはY Combinator、FundersClub、そしてInstacartの共同創業者Max Mullen(マックス・マレン)氏、SegmentのCTOのCalvin French-Owen(カルビン・フレンチ=オウェン)氏、VercelのCEOのGuillermo Rauch(ギレルモ・ラウチ)氏といったエンジェル投資家たちが含まれている。
この段階のほとんどのスタートアップと同様に、同社は新しい資金を使って製品ロードマップを進めていく予定だ。
「PopSQLを始めたのは、市場に出回っている既存のツールに不満があったからです。美しくて、使いやすく、共同作業しやすいSQLエディターが欲しかったのです。Slack(スラック)のような新しいコラボレーションツールが、チームのコミュニケーション方法を変えたのと同様に、私たちのビジョンは、PopSQLがチームによるデータ分析と共有のやり方を変えることです」と語るのは、PopSQLのCEOで創業者のRahil Sondhi(ラヒル・ソンディ)氏だ。「Gradientからの新しい資金を使うことで、会社を拡大し、チームがデータを一緒に分析するための最良のツールを作成する、というビジョンを追求することができます」。
PopSQLを使うことで、チームはデータベースクエリを1回記述すれば、社内で簡単に共有する(PopSQLサイト)ことができる(その過程でそうした共有されたクエリのライブラリを構築することができる)。これは、多くの企業にとって大きな時間の節約となる。このようなクエリは、今でも多くの場合、電子メールまたはSlackの中のコードスニペットとして共有されることが多いが、PopSQLもこうしたものと統合される。このツールを使用することで、開発者とデータアナリストは異なるバージョン (PopSQLサイト)のクエリを簡単に作成することもできる。
PopSQLは現在、Snowflake、Google CloudのBigQuery、AWS Redshift、PostgreSQL、MySQL、SQL Server、Oracle、MongoDB、Cassandraなどの幅広いデータベースをサポートしている。
だが、PopSQLは共同機能に加えて、数多くの興味深い機能も提供している。例えば視覚的なスケジュールエディターを使用して、何度も繰り返し実行されるクエリを設定することができる。
ツールはまた、いくつかの基本的なチャート機能も備えている。これらは主に、ユーザーがクエリを簡単に視覚化できるようにするものだが、この機能を使用して例えば基本的なダッシュボードを作成することもできる。ソンディ氏は、PopSQLを必ずしもビジネスインテリジェンスツールと考えているわけではないが、もし必要ならコア機能はここにあると語った。
カテゴリー:ソフトウェア
画像クレジット:Fernando Trabanco Fotografía / Getty Images
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(翻訳:sako)