フリーランスのITエンジニアの副業を支援する「Prosheet(プロシート)」が16日、オンラインマッチングを開始した。これまではエージェントを介して人力でマッチングしてしたため、エンジニアが案件にエントリーしてから企業と成約に至るまでに平均3週間以上がかかっていたが、今後は案件登録から最短1週間で稼働できるようになるのだという。
プロシートは今年2月にベータ版サービスを開始。6月に取材した時点での登録エンジニア数は約300人だったが、現在はフリーランスや、自社サービスをやりつつ「ラーメン代稼ぎ」をしたい起業家など約2000人が登録。わずか4カ月で6倍以上に増えている。
エンジニアはサイト上で、JavaScriptやPHP、Java、Ruby、Perlといった自分が扱える「言語」、LinuxやMySQLといった「スキル」、「希望報酬」を登録。希望に沿った案件がある場合は通知され、エントリーできる。最終的には、企業との面談で業務委託契約を交わすことになる。
今回追加したオンラインマッチング機能で可能になるのは次の通りだ。
・エンジニアの事前面談
・企業側の案件登録
・人材リコメンド
・面談調整
これらは今まで、プロシート専属のエージェントが調整していたわけだが、それには理由があった。エンジニアのスキルと実績に応じた案件を人力で探すことで、仕事のミスマッチを防いだり、エンジニアにとって面倒なお金や勤務時間に関する交渉を肩代わりしていたのだ。
こうした利点が、オンラインマッチングで損なわれることはないのか? プロシートを運営するシェアゼロ代表取締役の中川亮はこう答える。「企業との交渉はシェアゼロがサポートします。また、随時クライアント各社の採用ポイントをシステムに落としていき、マッチングアルゴリズムでミスマッチを軽減します」。
今回のオンラインマッチング導入に伴いプロシートは、クライアント企業から毎月受け取る手数料をオープン化した。例えば、週1〜2日稼働するエンジニアをマッチングした場合は6万円、週3〜4日の場合は8万円、週5日の場合は10万円となる。プロシートは企業から徴収する手数料が主な収益となる。