米国時間11月9日、ワシントン州シアトルに拠点を置くストレージのスタートアップQumuloが一連の新情報を発表した。中でもNvMEキャッシングのサポートは、高速のフラッシュストレージを低価格で利用できるようにするものだ。
NvMEフラッシュストレージ開発は急速に発展しており、低価格と高性能で大規模データ企業を喜ばせているが、従来のドライブと比べるとまだ価格が高い。QumuloのCEOであるBill Richter(ビル・リヒター)氏は、ソフトウェアは変化の激しいフラッシュストレージをもっと活用する必要があると指摘する。
そのために同社の新しいNvMEキャッシングテクノロジーは、ソフトウェアを最適化してデータ管理方法を改善し、高性能ストレージを活用することで、ハードディスクと同じ価格で高速フラッシュストレージを利用できるようにする、とリヒター氏は力説した。
さらに同社は、最新テクノロジーを使ってチップ、メモリー、ストレージなどの動的スケーリングを自動的に行う機能も発表した。他にも、自動データ暗号化を追加料金なしで提供すること、ダウンタイムなしのインスタントアップデートなどを発表した。そして最後に、顧客が社屋内ストレージのデータをAmazon S3に簡単に移行できる新しいインターフェースを紹介した。
会社のミッションは常に、ファイルべースの膨大なデータを作成し、管理し、利用することがすべてだと、リヒター氏はいう。パンデミックが続く中、データやアプリケーションをクラウドに移行する企業はますます増えている。
「Qumuloのミッションを支える、膨大な量のファイルベースコンテンツとコンテンツ問題を解決するためのクラウドコンピューティング利用、という長期的傾向はパンデミック下で加速されていて、私たちはその兆候をはっきり感じています」。
Qumuloは2012年に設立され、以来3億5100万ドル(約368億円)を調達した。7月の最新ラウンドでは1億2500万ドル(約131億円)の巨額を評価額12億ドル(約1258億円)で獲得した(未訳記事)。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )