東工大発・手術支援ロボットベンチャーのリバーフィールドが総額11.5億円を調達

東京工業大学発の医療機器ベンチャー、リバーフィールドは、第三者割当増資による資金調達の実施を明らかにした。同社は7月末、芙蓉総合リース三恵技研工業を引受先として、合計5億円を調達。10月18日には、SBIインベストメント東レエンジニアリングジャフコBeyond Next Venturesの各社または各社の運用するファンド等を引受先として、第三者割当増資を実施。一連の調達による調達資金は総額11.5億円となる。

リバーフィールドは、東京工業大学で長年研究が行われる流体計測制御技術をベースに、東京医科歯科大学の協力を得て研究開発を進めてきた、手術を支援する医療機器を開発・販売する大学発ベンチャー。2012年に文部科学省の大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)に採択され、2014年5月に設立された。

リバーフィールドは現在、空気圧で駆動し、術者のヘッドセンサーの動きに連動して操作ができる内視鏡ホルダーロボット「EMARO」を製品化し、販売している。さらに遠隔手術において「手術の操作感」のフィードバックを術者へ返すシステムなど、手術支援用ロボットの研究開発を進める同社では、今回の資金調達、業務提携をもとに、次世代の医療機器の開発を促進させるとしている。