シリコンバレー有数の投資家、Ron Conwayは今日(米国時間9/9)、国家安全保障局および消費者プライバシーを巡る問題に、自分は関与しないという立場を明らかにした。銃規制や移民法改訂など他の多くの課題で忙しすぎることに加え、自らのベンチャーキャピタル会社、SV Angelの経営を手伝うという「本業」もあるためだと言う。
Michael Arringtonに、NSAで今起きていることや、国家安全の名の下にプライベートデータを盗聴する同局の役割、さらにはシリコンバレーがこ戦おうとしていないことについて尋ねられ、Conwayは次のように答えた。
「わわれは国家安全のバランスを取る要があるが、9/11というものもある・・・透明性とのバランスを取らなくてはならない」と、ConwayはTC Disrupt San Franciscoの聴衆に向かって言った。「個人的には、NSAがどうデータを消化し、どれほどの期間保管するかによると考えている。私がかかわっていく中で、昨年は銃の安全性、移民法改訂、および市民参加という3つの問題を選んだ。テクノロジーを地域コミュニティーに溶け込ませるために、われわれは多くのことを行ってきた」。次にConwayはArringtonに矛先を向けた。「もしこれが、あなたが情熱を傾けている問題なら、自分が行動すべきだ」。
[より具体的には、Arringtonの質問はもっと挑戦的だった。「なぜあなたは、傍観するだけで何もしないのか?」と彼は尋ねいた。「われわれが話しているのは、文明の終りと生活上のプライバシーの終りについてだ」]
この発言と時を同じくして、Facebook、Google、およびYahooは揃って、NSAの要求に関する情報の公開をさらに可能にするよう米国政府に強く働きかけた。
これはConwayが何も意見を持っていないということではないが、彼の戦う姿勢のなさはある意味で、VCや小さなスタートアップにとってこの話題への反応が難しいことをものがたる。「最近60日間の出来事は、透明性と国家安全との間にはバランスが必要だということを示している・・・しかし、私は今年の残る時間を移民法改訂に費やすつもりだ。私は、同時にNSA改革もやるなどと言えるほどほら吹きではない。現時点では私にとって移民法改正の方が重要だ・・・あなたは完壁なリーダーのようだ。
この日の午前に、サンフランシスコのエド・リー市長もこの話題に言及した。「もっと多くの人がこれについて議論すべきだ・・・この論争がどこへ向かっているのかわれわれは知らない。同時に、多くの人々がわれわれの取るべきバランスについて話し合うべきだという目標もある。個人情報がとんでもない形で使われることを私は好まない」。彼は、例えばサンフランシスコの街頭カメラは、バランスを取る必要があることを指摘した。同市は抗義運同中はスイッチを切るが、それ以外は街頭犯罪を妨ぐためにスイッチを入れておくことを決めた。
Michael Arrington(TechCrunchファウンダー)は自らの意志を表明し、NSA、セキュリティーと情報、およびシリコンバレーがこのストーリーで果たしている役割について強く訴えた。彼は、シリコンバレーの企業は大小を問わず、一連の情報要求やその他国家安全の名に下に政府組織が行ってきたことに対して十分に抵抗していない、と信じている。
「この国の政府には恐怖を感じる。そしてそれと戦うためにシリコンバレーが殆ど何もしていないことにうんざりしている」とArringtonは今日のブログに書いた。
Ron Conwayについては名指しで、「Ron Conwayには質問するつもりだ。彼はSandy Hook Promiseを通じて一年近く銃規制を推進しているが、米国政府による人権の大規模破壊に対するシリコンバレーに役割について一言も発していない。彼は、真の透明性や政府に対する真の反抗をリードすることによって、数多くのことができたはずだ。しかし、何一つ行動していない。私はその理由を知りたい」
Sandy Hook Promiseは2013年3月に立ち上げられた、銃器による暴力を減少または排除するスタートアップへの投資を約束する共同体だ。Arringtonは今日この取組みを「漠然としている」と評した。
Arringtonが、Ed LeeとRon Conway、後にはSV Angelのパートナーらと話すところのビデオ全編を下に貼った。
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(翻訳:Nob Takahashi)