怪獣のようなデザインの強力ワイヤレスルータLinksys WRT1900ACは大きな無線LANを作りたい小企業向け

世の中にはワイヤレスルータがあり、そしてまた、ワイヤレスルータだけど1.2GHzデュアルコアMarvel Armada SoCと256MB RAM搭載、USB 3.0サポート、4基の巨大アンテナでどんな環境でもワイヤレス接続を実現、というものもある。250ドルのLinksys WRT1900ACは後者だ。今ならここで当たるともらえる。

なぜ、こんなものを本誌の記事で取り上げるのか? ホームオフィスや小さなオフィスでネットワーキングしている人たちは、重装備をした経験がない。ふつうのワイヤレスルータと、Ciscoの31000ドルのマシンの中間に位置するような、本格的にプログラマブルでとっても強力なネットワーキングツール、しかもNASのセットアップやワイヤレスの管理が簡単で高速な接続ができるものを探すと、そんな製品はほとんどない。オフィス全体のネットワークを、必要なバックアップと子どもたちのためのフィルタリングと巧妙なネットワークマッピングツール常備でセットアップしたければ、ルータはこれを使うことになるだろう。

このルータで最初に気づくことは、サイズだ。取り外しできる4つのアンテナがケースから出っ張っているが、その長さが10インチ。こんなに長いのは、初めて見る。放熱用の孔がたくさんあるほか、ファンも内蔵しております。壁にも取り付けられるが、適地はたぶんオフィスのファイリングキャビネットの上だろう。電波到達距離は約300フィートで、複数のWiFiチャネルをサポートしている(2.4 GHz 802.11nと5 GHz 802.11ac)。最大スループットを得るためのアンテナ調整用のビームもある。デザインは今のLinksysの主流よりやや古い、シンプルなもので、2000年代半ばにお気に入りだったハードウェアを思い出すギークもいるだろう。

最良のスループットは5 GHz接続で得られる。ぼくのレンガ造りの家の一階で気になる減損はなく、屋根裏部屋でもスピードは安定している(ルータの真上約30フィート)。Airport Base Station Iでテストした結果は、before/afterともに理論値13Mbpsで実速は4Mbpsから6Mbpsに増加。すなわち、現用性能はとてもよろしい。

インタフェイス

Linksysは、インタフェイスがとても良い。プロセッサが強力だからセッティングもはやいし、システムリセットもスムース。古いルータでリブートすると1~2分かかったが、こちらはほんの一瞬だ。

ネットワークマップが、とっても快適。たいへんすばらしいツールで、自分のネットワーク上のおかしなIPアドレスを見つけたいとき、とても役に立つ。ぼくのBitcoin mining rigはRaspberry Piの自作だが、ローカルのIPアドレスをすべてスキャンするシェルスクリプトなんか書かなくても、このネットワークマップで簡単に見つかる。ネットワーク接続でトラブっているデバイスも、画面をちらっと見ただけで分かる。一定のIPアドレスを特定のデバイス用に予約する(DHCPのアップデートの影響を受けないようにする)ことも、このインタフェイスから簡単にできる。

メディアのプライオリティを設定できる。どのメディアデバイスのストリームを優先させたいのか、という設定だ。子どものためのフィルタリングは、有害Webサイトをロックする。パスワードの付与によるゲストアクセスは、最大50名までだ。スピードテストを内蔵しているから、スピード関連のトラブルシューティングの役に立つ。このテストは、このデバイスが自分の性能を誇示するためのおまけかもしれない。

結論

このルータは、お財布がさびしい人には向いていない。250ドルは、そこらに売っているワイヤレスルータよりもずっとお高い。でも、これだけのスピード性能と到達範囲とトラフィック管理機能があって250ドルは、お得な投資対象だ。ぼくも含めてみんな、WiFiルータなんてどれも同じ、と思っているが、こいつだけは違う。

このルータは、人気のTomatoやOpenWRTなど、オープンソースのファームウェアを収納している点でもおもしろい。昔のLinksysは逆だったから、同社の初期のルータにファームウェアをインストールするのは楽ではなかった。オープンソースになったからには、自分のネットワークのセキュリティやパフォーマンスを向上するために、いろんなDIYができるのだから、すばらしい。

このルータは、一体何者だろう? ぼくが経験したスピードのアドバンテージと、強力なインタフェイス、ワイヤレスの性能、そしてプロセッサ、以上を合わせてこれは、小さなオフィスやホームユーザで、何かヘビーデューティーなものを求めている人たち用だ。確かにお値段は高いけど、はっきり分かるパフォーマンスの向上がある。これまでずっとAirportの製品を使ってきたぼくなんかは、Appleのファイア・アンド・フォーゲットのインタフェイスが恋しいが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


おしゃれなWiFiルータAirfyはモバイルPOSとしても使えるなど, なにしろ多機能

WiFiのルータはどれを見ても退屈だ。できるだけ目立たないデザインを心がけているから、“黒い箱にライトがついているもの”を作ってそれで終わりだ。でもAirfyは違う。

ベルリンのDisruptで初お目見えしたAirfyは、ぼくの知るかぎりもっともセクシーなWiFiルータの一つだ。アールデコ調のランプのようでもあり、ゼルダの伝説の(貨幣)ルピーにも似ている。802.11ac/nのルータであると同時にBluetoothでiBeaconも演じるから、あなたのお店や会社でワイヤレスのPOSを構築することもできる。独自規格のPOSゲートウェイを提供しているからモバイルの支払い~決済アプリも利用できる。さらに、ショッピングガイド機能もある。

お店なんかやってない人にも、Airfyについている50個のLEDが、あなたのシステムに起きたいろんなことを知らせてくれる。たとえば、Facebookのアップデートがあったら色が変わるようにできる。ecサイトの売り出しの開始や、電話がかかってきたこと、なども教えてくれる。 IFTTT(イフト)のプログラムで対話的な利用もできる。有料のWiFi接続ポイントや、広告入りの無料ポイントなどとしても使える。データはWPA2で暗号化される。今後の拡張により、ホームセキュリティのためのカメラや、ワイヤレスのオーディオストリーミング機能も加わる。要するに彼らは、ルータに詰め込めるものをすべて詰め込む気でいる。

今indiegogoで802.11Nモデルは169ドル、スタンドアロンのビーコンは49ドルを募っている。目標額10万ドルに対し現在集まっているのは2000ドルだ。彼らのサイトは、重要な機能である仮想POSをはっきり打ち出していないが、Indiegogoでお金を集めるつもりなら、それはまずいだろう。とても魅力的な製品であることは確かだから、彼らはそのうち、おもしろい売り方も発明するだろう、とは思うけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))