セキュリティコンプライアンスは話題性に欠けるかもしれないが、企業が自社のセキュリティ対策が適切に行われていることを示すために、毎年実施しなければならない重要かつ過酷なプロセスだ。新興企業の場合は他の企業よりも負担が大きいため、より良い方法を見つけようとするのは当然だろう。
そこで登場したのが、Shrav MehtaとNatasja Nielsenが設立したセキュリティコンプライアンスのスタートアップのSecureframeだ。
同社は2020年1月の設立から1年も経たないうちに、シリーズAで1800万ドル(約20億円)を調達したと発表した。このラウンドはKleiner Perkins社が主導し、450万ドル(約4億9000万円)のシードラウンドを主導したGradient VenturesとBase10 Partnersが参加している。
SecureFrameは多くの企業がビジネスを行う前に必要とする、SOC 2とISO 27001という2つの主要なサイバーセキュリティ認証の維持を支援する。SecureFrameのコンプライアンスプラットフォームは、最もよく利用されている数十のクラウドプロバイダやアプリケーションと統合して、顧客のセキュリティ体制を把握する。同社によるとそのメリットは、企業が認証を取得し、数カ月ではなく数週間でコンプライアンスを達成できることだ。
Secureframeの協同創業者でCEOのShrav Mehta(シュレーブ・メータ)氏がTechCrunchに語ったところによると、同社はこの半年だけ収益が十倍に伸び、ソフトウェアハウスのHasuraや2020年夏のバッチでY Combinatorを卒業したOmniなど、100社以上の新規顧客を獲得し成果を上げているという。
メータ氏によると、今回の新たな資金調達によりSecureframeは2つの認証に止まらず、HIPAAのような米国の医療プライバシー規則や、安全なカード処理のためのPCIコンプライアンスといった、エンタープライズレベルのリスクおよびコンプライアンス管理プラットフォームへと成長することができるという。
メータ氏はまた、長期的にはSecureframeが独自のコンプライアンス認定を設計し、提供することを望んでいると述べた。
Kleiner PerkinsのJosh Coyne(ジョシュ・コイン)氏は声明の中で、Secureframeはセキュリティコンプライアンスを近代化する取り組みをリードしていると述べた。「Secureframeはコンプライアンス認定をエンド・ツー・エンドで自動化し、業務上のコンプライアンスを実現するための信頼できる唯一の情報源として機能することで、業界の常識を覆しています」。
カテゴリー:セキュリティ
タグ:Secureframe、資金調達
画像クレジット:Geber86 / Getty Images
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(文:Zack Whittaker、翻訳:塚本直樹 / Twitter)