AIによる不正ユーザ検知システム「Stena」開発のChillStackがディープコアから3000万円を調達

ChillStackは3月31日、同社初となる資金調達を発表した。ディープコアを引受先とする第三者割当増資で約3000万円を調達。調達した資金は、AIを用いたセキュリティシステムの開発・提供を加速させるほか、AI自身を守るセキュリティ事業の展開を開始する。

ディープコアは、AI関連事業への投資を中心進めるソフトバンクグループのベンチャーキャピタル。代表取締役社長は仁木勝雅氏、ファウンディングパートナー(共同設立者)は東京大学大学院教授の松尾 豊氏、起業顧問を孫 泰蔵氏が務めている。

ChillStackは、AIを利用した不正ユーザ検知システム「Stena」の開発・提供している、2018年11月創業のスタートアップ。研究者4名が創業した企業だ。Stenaは2019年7月にリリースされ、ゲームやウェブアプリなどの不正を検知するツールとして使われている。具体的には、ユーザーの通信ログや行動ログなどを基に、不正行為を行っているユーザを機械学習技術を用いて自動検知する。

2020年3月19日には、三井物産セキュアディレクションとAIの開発・提供・利用を安全に行うためのAIを守る技術に関する共同研究を開始している。