スキマ時間にすぐ働ける「タイミー」と引越しトラックシェア「Hi!MOVE」が連携

ワークシェアサービス「タイミー」を運営するタイミーと引越しシェアリングサービス「Hi!MOVE」(ハイ!ムーブ)を運営するグライドはは3月22日、業務提携を発表した。

今回の業務提携は、大手引越し業者の業務停止による引越料金の高騰によって引越ししたくてもできない「引越し難民」が増えている状況の打破が狙い。追い打ちをかけるように、大手不動産賃貸会社の施工不良問題で数カ月以内の引越しを余儀なくされる人も出てきている。新生活を始める人が多い3月、4月に需要と供給のバランスが大きく崩れると見られている中、両社の連携は画期的だ。

タイミーは、面接不要ですぐに働けるマッチングサービスを提供。これまで飲食店中心だったが、Hi!MOVEとの提携で引越し業務の分野に本格進出することになる。Hi!MOVEは、引っ越しトラックの空きスペース、空き時間をシェアするサービスを提供。引越しの日時を細かく選べないぶん、相場より3〜4割安い引越し料金を実現している。そもそも引越しのアルバイトは、面接不要で日払いのケースが多い職種なので、タイミーとの相性はかなりいいはず。

具体的には、引越し会社が人手が必要な日時を「Hi!MOVE」のプラットフォームに登録→Hi!MOVEが引越し会社に代わって募集内容を「タイミー」へ登録・手配→タイミーがスタッフ募集のプラットフォームを提供、という流れになる。

サイバーエージェントの「藤田ファンド」が復活、投資1号案件はタイミー

サイバーエージェントは、2014年秋に凍結していた「藤田ファンド」を再開し、再開後の投資1号案件としてタイミーへの出資を発表した。具体的には、2018年12月28日にタイミーの第三者割当増資の引受を行った。出資額は非公開。今回は純投資を目的にしており、両社の連携については現時点では未定とのこと。

「藤田ファンド」とは、2013年10月にサイバーエージェント本体内に設置した投資事業本部で、同社代表取締役社長である藤田晋氏が自ら手がける投資。これまで、ウォンテッドリーやクラウドワークス、BASEなどへ投資していた。「藤田ファンド」の方針は経営者の魅力を重視した投資。今後はインターネット業界を中心にアーリーからミドルステージの企業へ投資し、若手経営者の応援とインターネット業界の発展を目指していくとのこと。

タイミーは、日本初のワークシェアサービスを展開するスタートアップ。同サービスを利用することで、ユーザーは面接などの事前交渉が不要でスキマ時間にすぐに働けるのが特徴だ。店舗側では、繁忙期にフレキシブルに人員を増やせるというメリットがある。タイミーは、TechCrunch Tokyo 2018のスタートアップバトルのファイナリストでもある。