TechCrunchは、B2Bの購買向けに後払い販売(buy now, pay later)のようなモデルを構築しているフィンテックスタートアップTillitが、シリコンバレーのVCであるSequoia Capitalのヨーロッパにおける次の投資先になるとの情報をつかんだ。
複数の情報筋によれば、最近ロンドンにオフィスを構えてヨーロッパに業務を拡大したSequoiaが、ノルウェーのオスロに拠点を置くTillitに250万ユーロ(約3億1800万円)を支援するという。他にはシードインベスターのLocalGlobeとVisionaries Clubも支援する。SequoiaとLocalGlobeはコメントを避けた。
「B2Bの購買を簡単に」のキャッチコピーでこれからサービスを開始するTillitは、請求書払いと後払いを組み合わせたモデルになるようだ。会計(または請求)の時点でクレジットが提供され、分割払いなど多くの支払い方法から選べる。Tillitは従業員がB2Bの購買をしやすくするさまざまな支出管理機能も提供する。
つまり、売り手はインスタントクレジットを提供することでコンバージョンを上げられる。買い手は支払いを遅らせたり分割したりすることができ、購買の管理や可視化が強化される。
Sequoiaはヨーロッパに専門チームを置いて力を入れ始めたことを明らかにしたが、それ以降にヨーロッパで投資するのはTillitが初めてではない。最近では、ドイツのスタートアップでオンラインビジネスを手がける中小企業のバックオフィス機能を備えたリソースプランニングソフトウェアを開発するXentralの2000万ドル(約20億9000万円)のラウンドを主導した。この投資にはプレシードやシードからIPO、さらにその先まで「ジャーニーのすべてにわたって投資する」というSequoiaの方針が表れている。
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タグ:Tillit、資金調達、セコイア・キャピタル
画像クレジット:Tillit
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(文:Steve O’Hear、翻訳:Kaori Koyama)