各企業のカスタムなモバイルアプリを作るTrackViaが高い成長率を維持; 今年はいよいよシリーズCか

【抄訳】

2013年には前年比50%の成長を遂げた、モバイルアプリケーションビルダーTrackViaが、今年2014年は100%の成長率を目指している。同社によると、今まさにそんな軌道の上を走っているそうだ。

企業はTrackViaを利用して、社員たちが使うモバイルアプリケーションを簡単迅速に作れる。自社でデベロッパのチームを雇わなくても、TrackViaが会社の情報ストリームに組み入れられるようなアプリを手早く作って展開してくれる。料金は、一人あたり月額25ドルだ。

本誌TechCrunchは同社を初期からずっと追ってきて、同社の資金調達はシリーズAシリーズBも報じた。

その同社が今度は、SaaSという大きな業態の中で、また新たな熟期を迎えたようだ。マーケットは、ソフトウェアサービスを企業に提供する企業に大金を投じてきたが、このところ小休止の感がある。でも余裕のあるTrackViaは平気だ。同社は、今年の終わり頃になったらシリーズCで150万ドルぐらいを調達しようかなぁ、と何度かのインタビューでほのめかしている。

大企業向けのSaaSはこぞって調達額が大きい中で、TrackViaはなぜそんなにささやかな額なのか? もっと多くてもよいのではないか? でも同社によると、同社の資金需要と評価額からすると、150万ドルが妥当な線なのだ。また当然ながら、同社の希薄化食欲もそのあたりだ。

その資金の60〜70%は、営業とマーケティングの強化に向かうだろう。つまり、成長のための資金だ。

TrackViaの対象企業は、社員数100から1000、それが同社のサービスにとって無理のない規模だ。これより小さいとアプリをなかなか内製しない。逆にこれより大きいと、自分のところでチームを作った方がTrackVistaの料金表より安上がりになる。今同社は、一社あたり平均3つのアプリを作っている。

同社はまだ利益が出ていない。同社は書面でこう言っている: “弊社は今、成長を優先している。業界のトップを走るSaaSとしては、まだまだ成長と拡大に資金を投じていく必要がある。誰かが言ったように、弊社は今、‘アクセルをペダルが床につくほど踏み込んでいる’”。それが今の同社の基本方針だ。成長を優先すれば、どの企業でも利益が犠牲になる。Egnyteのように、その長いトンネルの出口が見えてきた企業もある。Egnyteは、本年第四四半期には黒字転換になりそうだ、という。

プロダクトに関しては、今後のTrackViaは、いろんなデータソースを統合化して、より便利で有益なアプリケーションを企業に提供していきたい、と考えている。ただしプロ向けのサービスではなく、あくまでも末端の社員の役に立つアプリケーションを作っていきたい。

画像: FLICKR/Larry Johnson; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))