クラウド上にファイルシステムの鏡像ができるストレージデバイスTransporterがいよいよ本番生産へ

Transporter_One

Connected Dataという新しい会社が、Transporterという名前の、インターネットに接続されるストレージデバイスでもって、クラウドストレージのあり方/使い方を変えようとしている。Kickstarterで最初の資金を獲得した同社は、今後の本格生産に備えて600万ドルのシリーズA資金をこのほど調達した。幹事投資会社はFloodgate、これにNorthgate Capitalが参加した。

Connected Dataのチームは、前にDroboにいた人たちだ。ここは大容量のストレージシステムとそれらのためのラックなどを作っていた。彼らがすでに持っていたストレージ市場に関する知識と、インターネットのクラウド的利用が合体して、新製品Transporterができた。

インターネットにはEthernetやWiFiで接続し、分かりやすいインタフェイスにより、ファイルをほかの人たちとも共有できる。ファイルへのアクセスはコンピュータ上の通常のファイルシステムのように、あるいはまたブラウザからWeb上のストレージサービスのように行える。

Transporterが独特なのは、ファイルをクラウド上で共有できるだけでなく、すべてのファイルがデバイス上にセキュアに保存されることだ。そして、許可を与えた人たちだけが共有的にアクセスできる。だから、ファウンダたちの主張では、Dropboxのような単なるクラウドストレージサービスよりも安全である。後者では、別途どこかにバックアップしていないかぎり、すべてのデータがクラウド上の、ユーザコントロール/管理の届かない、どこか知らない一箇所にだけ保存される。

セキュリティとプライバシーに加えて、Connected Dataのチームの主張ではコストも低い。Transporterの費用はそれを買う最初の費用だけ。クラウドストレージサービスは、今後大容量を保存したり転送したりしていると、軽いとは言えない月額費用になる。Transporterでは、その種の経時費用がいっさい発生しない。

12月にKickstarterの資金募集を立ち上げたが、そこで千台あまりの予約が集まり、また目標額10万ドルの2.5倍が集まった。Transporterには市場がある、という確信が得られた。また、顧客からのフィードバックが得られたことも、貴重だった。

たとえば同社は、ローカルストレージのないストレージデバイス(==クラウドオンリー)があってもいいのではないか、と考えていたが、Kickstarterの支援者も、その約1/4はディスクドライブのない製品を求めた。また、Androidのサポート(Androidアプリ)が、多くの人びとの要望であることも分かった。この二つは、プライオリティリストの上位に格上げされた。

そこでTransporterの製品は三種類: ディスクレスが199ドル、容量1TBが299ドル、2TBが399ドルだ。すでに流通チャネルとしては、Adorama、Amazon.com、B&H Photo、Datavision、J&R、New Egg、PC Mallなどが決まっている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))