ビジネスSNS「Wantedly」などを展開するウォンテッドリーは1月15日、AIやロボティクス分野のスタートアップに出資するプロジェクト「Wantedly AI/Robot Fund」を開始することを明らかにした。
出資の対象となるのは主にAIおよびロボティクス分野において技術や事業の研究、開発、提供を行うシードステージのスタートアップ。出資規模は1件あたり数百万円から数千万円程度の予定だ。ファンドという名称ではあるが、投資事業有限責任組合によるファンド組成や子会社設立はなく、ウォンテッドリー本体から直接投資をするスタイル。この点についてはメルカリの「メルカリファンド」と同様だ。
今回ウォンテッドリーがAIおよびロボティクス分野向けのシード投資を開始する背景には、技術主導型のスタートアップが事業化前の段階で「死の谷」を越えられず、なかなか前に進めない例が多い現状があるという。
同社の場合も創業・経営経験を持つ経営者、投資家からの助言や支援が事業の拡大に繋がったことから、Wantedly AI/Robot Fundを発足。シード期の出資に加えて次ラウンド以降の資金調達支援、プロダクト開発や組織開発などのノウハウ提供やメンタリングを通じてスタートアップの成長をサポートする。また支援内容にはウォンテッドリーが提供するサービスの割引や無料提供、サービス間の連携なども含まれる。