バイオテックや医薬品研究のコラボサービス「Within3」が105億円以上を調達

バイオテクノロジーや製薬業界のためのコラボレーションとコミュニケーションのサービスを提供しているオハイオ州レイクウッドのWithin3が、新たに1億ドル(約105億円)以上を調達したと発表した。

今回の資金調達はInsight Partnersによるもので、Silversmith Capital Partnersも参加した。

Within3の発表によると、トップ20に入る製薬会社の大半が同社のサービスを利用して臨床研究の公開や諮問委員会の開催、研究者や医薬品開発関係者との共同作業をしているという。

Within3は、今回調達した資金で製品開発を進め機能を増やして成長を支えると述べている。

Insight PartnersのマネージングディレクターであるDeven Parekh(デビン・パリク)氏は発表の中で「Within3のような企業に投資をする機会はなかなかめぐってこない。同社はこの12四半期で爆発的な成長を見せ、毎月記録を更新し続けている。世界中のライフサイエンスのエコシステムで共同作業、コミュニケーション、協力がますます不可欠になっている現在、我々は戦略的な専門知識を提供してWithin3の成長を支援することとなり、たいへん喜んでいる」と述べた。

今回の資金調達の結果、パリク氏のほか、Insight PartnersのマネージングディレクターであるAdam Berger(アダム・ベルガー)氏とRoss Devor(ロス・デボー)氏がWithin3の取締役になる。

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大によって、さまざまな業界でバーチャルコラボレーションツールを求める企業が増えている。製薬やバイオテクノロジーの企業も例外ではない。

むしろ規制による要件があるため、製薬やバイオテクノロジー業界の厳しいニーズに合わせて設計された専用のツールキットが多額の資金を調達したことは納得できる。

Within3は150カ国以上で使われていることを誇る。

同社CEOのLance Hill(ランス・ヒル)氏は発表の中で「我が社のソリューションに対する世界的な需要は空前の勢いで高まっている。ライフサイエンス企業は、従来の直接のやり取りによるエンゲージメントのレベルを超え、コンプライアンスのニーズをすべて満たし、全社にスケールできるバーチャルワークのソリューションを求めている。そうした企業は、望むソリューションをWithin3に見つけた」と述べた。

カテゴリー:ヘルステック

タグ:Within3 資金調達

画像クレジット:Eugeneonline / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)