日本のエンタプライズソフトウェアの大手Work ApplicationsがクラウドERPプラットホームAI Worksで合衆国進出

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Work Applicationsは日本の大手エンタプライズソフトウェア企業の一つだが、合衆国ではまだ知られていない。この東京の企業がこのほど、人工知能を利用して速くて正確なデータ入力を可能にするクラウドベースのERPプラットホームAI Worksで、合衆国にもその名を知らしめようとしている。AI Worksは昨日(米国時間10/19)、ラスベガスで行われたHR Technology Conferenceで披露された。

同社のプロダクトは現在7000社が利用しているが、合衆国市場に食い込むためにはWorkdayやSAP、Oracleなどの強敵に勝てるだけの、強力な差別化が必要だ。

Work Applicationsは1996年に、アジアの企業にERPソフトウェアを提供すべく創業され、現在社員は4000名いる。CEOのMasayuki Makino(牧野正幸)によると、当時合衆国企業のプロダクトはローカライズされていないものが多く、言語だけでなく各国によって異なる財務の慣行(会計年度など)も問題だった。そこで同社は、アジア各国の特性に合わせたソフトウェアを作ることにより、当市場でのシェアを伸ばした。

そして今や日本のトッププレーヤーになったWork Applicationsは、アジア以外の市場に勢力を広げようとしている。Makinoによると、ERPソフトウェアのユーザ体験はここ20年あまり変わってないから、それがWork Applicationsにとっては好機になっている。

先月行ったインタビューで彼は、“日本におけるトップの座を守るという考え方を捨てて、画期的な技術でユーザの生産性を大きく上げるイノベーション志向の企業になりたい”、と述べている。

同社によると、AI Worksはスプレッドシートやメール、分析ツール、クラウドストレージなどを統合して文書作成におけるコラボレーションを支え、とくにデータ入力に要する時間を半減する。ユーザがGoogle Autocompleteなどで慣れているユーザインタフェイスにより、レスポンスタイムを100ミリ秒以下に抑えている。とくに会計や経理の方面に強くて、入力されるデータの予知能力が高く、またレシートなどほかのドキュメントから数値を自動的に取ってくることもできる。

Work Applicationsはアジア市場、とくにシンガポールや中国で今でも伸びているが、ITの世界でグローバルプレーヤーになるためには北米市場に挑戦する必要がどうしてもある、とMakinoは主張している。

ただしその北米市場で成功するためには、企業ユーザを、既存のERPソフトウェアからWork Applicationsにスイッチしてもらうための、多大な努力が必要だ。Makinoは、AI Worksのデモを見たらそそられる顧客が多いはず、切り替えコストも低い、と確信しているが、“合衆国でマーケティングを展開するのはこれが初めてだから、いきなり成功する保証もない”、とも語る。

しかし彼によると、日本ではOracleやSAPのユーザのAI Worksへの乗り換えにかなり成功している。その切り札はデモを見てもらうことで、AI Worksが実際に使われているところを見たらほとんどの人が、“このプロダクトの魅力に屈してしまう”そうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。