クラスメソッドは2月1日、CodeBrewが提供するエンジニア向け技術情報共有サービス「Zenn」の買収を発表した。クラスメソッドは、コミュニティを通じて良質な技術記事を発信するプラットフォームを獲得し、より多くのエンジニアの創造活動に貢献するとしている。
Zenn主開発者の石川俊平氏はクラスメソッドに入社し、今後も開発を継続する。ユーザーサポートや機能強化については、クラスメソッドのリソースを活用して、より良い顧客サービスの提供を目指す。クラスメソッドの技術情報発信メディア「Developers.IO」とZennは、それぞれ独立して運営する予定。
Zennは、知見を記事として投稿するだけでなく、1冊の本にまとめて無料・有料で公開可能なエンジニア向け情報共有サービス。また、他のユーザーとコミュニケーションを取りながら知見を蓄積していくスクラップ機能も利用できる。専用のCLI(コマンドラインインタフェース)を使ってローカルで執筆し、GitHubリポジトリ経由で記事同期を行えるほか、マークダウン形式での記述や、豊富な外部サービスからのコンテンツ埋め込み機能にも対応している。
クラスメソッドは、エンジニア向けにDevelopers.IOを2011年より運営。ほぼすべての記事を同社社員が執筆しており、実際に技術を試してみた経験を書くこと、具体的で分かりやすい手順を書くこと、機密情報以外のノウハウは基本的に全て公開することをサイトの運営方針として、2万5000本以上の記事を公開している。
Developers.IOの運営を支えてきた「オープンな発想と高い技術力により、全ての人々の創造活動に貢献し続ける」という企業理念において、Zennのビジョンや素晴らしいユーザー体験に共感し、このたび、一緒に歩んでいくこととしたという。
クラスメソッドは、アマゾン ウェブ サービス(AWS)をはじめとしたクラウドサービス、データ分析基盤、アプリ開発、IoT連携、AI/機械学習の技術を活用した企業向け支援を実施。現在までにAWS技術支援を中心に2300社以上、AWSアカウント数では1万件以上の支援実績があり、2015年からは6年連続でAWSパートナーネットワーク(APN)のプレミアコンサルティングパートナーに認定されている。「すべての人々の創造活動に貢献し続ける」という企業理念のもとに幅広い分野で活動している。