The Zipiは今Kickstarterに出ているプロジェクトだが、一見すると、つまらない、ほとんどあほらしいアイデアに思える。でもこれは、ぼくが毎日イヤーバッド型ヘッドフォンを使うときの最大の悩みを解消してくれるのだ。外出するときは必ずこのタイプのヘッドフォンを装着するのは、まわりのノイズに対して遮音性があるからだが、しかし人と会話するときいちいち外すのが厄介だ。
この問題を解決してくれるZipiは、どんなイヤーバッドでも使える首輪型のストラップだ。着脱には磁石が使われているから、装着も外すのも簡単だ。このストラップがあるおかげで、イヤーバッドを外すときにそれが下に落ちる心配がなくなる。もちろん、自分の靴で踏んづけそうになることもない。
これまでは、イヤーバッドを外したら、それをぎごちなく片方の肩にかけたり、丸めてポケットに入れたりしていた。肩方式だと、地面や床に滑り落ちてしまうことが多い。丸め方式は、再び耳に装着するのが大仕事になるし、手にバッグやコーヒーカップなどを持っているときには、たいへんな作業だ。
襟の大きなコートを着ているとZipiは使い辛そうだな、とか、気になる点はいくつかあるが、これまでのぼく自身の、イヤーバッドのコード管理の恐怖の悪夢に比べるとずいぶんましだ。Kickstarterの支援者なら、6ドルでもらえる。しかも、発送が無限に遅れそうなほどの高度な技術は使っていない。
このプロジェクトを作ったFrank Choは、MITでAIの修士号をとっている。UC Berkeleyではコンピュータグラフィクスで博士号をとった。だから、彼の肩の上に乗っているものは、相当高性能で優秀だと考えた方がよい。製品の設計~デザインをするのはZipiが初めてだ、と率直に言っているが、発売予定は9月初めだから無理がないみたいだし、完動プロトタイプはすでにできている。6000ドルという慎ましい資金目標にも、達すると思うけどね。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))