​中国のスマートフォン大手OppoがAR推進を強化

OPPOは深圳で毎年開催されているイノベーションオープンデーで最新のARヘッドセットを披露した

世界中のテック企業は、5G接続によって可能になる「次の大きな大物」をいまなお特定しようとしている。OPPOなどの一部の企業は、それが拡張現実になることに賭けている。

中国のスマートフォン企業である同社は、米国時間11月17日に深圳で行われた数百人の記者、アナリスト、パートナーが集まったイベントでARの進展を披露した。ブランドカラーである緑のストロボが光る中、一般的なメガネよりも少々分厚いヘッドセットを手に​副社長のLiu Chang(劉暢、リュー・チャン)氏は「OPPO AR Glass 2021」を発表した。

このヘッドセットは​まだコンセプト段階だのものだが、魚眼カメラが搭載されており、ミリ秒単位で手の動きを追跡し3メートル離れたところから90インチのスクリーンを見るような体験をシミュレートできるという。

このコンセプトモデルは、OPPOが2019年に発表したARを含む未来的な技術に500億元(76億2000万ドル、約7900億円)を投じるという3年間におよぶ計画の結果だ。

​XiaomiからHuawei(ファーウェイ)まで、スマートフォンメーカーはARを採用し、スマホにテザリングし、そのコンピューティングパワーを利用するヘッドセットを設計している。​例えばOPPO AR Glass 2021は、Snapdragon 865チップセットを搭載したOPPO Find X 2 Proにリンクするようになっている。

​OPPOのARグラスの発売時期はわかっていないが、同社はビデオストリーミングサイトiQiyiのようなコンテンツプロバイダとの連携や、開発ツールを広く利用可能にするための開発者イニシアチブのローンチまで、マスマーケットでの採用に必要なエコシステムの構築を積極的に進めている。

同じイベントで、OPPOは既存の折り畳み式スマホに代わるかもしれない「スクロールする」OLEDスクリーンを備えたコンセプトフォンも披露したが、同社はこのディスプレイメーカーがどこなのか明らかにしなかった。

 

カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:​OPPO

原文へ

(翻訳:TechCrunch Japan)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。