「おねだり」支援サービスのThumzapが300万ドルを調達

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テルアビブ出身の米国拠点スタートアップ、Thumzapは、オンラインショッピングで支払う方法を持たないティーンエージャーが買い物しやすくするための支払いプラットフォームを作った。オンライン店舗とアプリ開発者に認められれば、かなり面白いアイデアだ。

コンセプトは単純:デベロッパーは、チェックアウトの支払いオプションの一つとして ‘Just Ask’[おねだり]ボタンを追加することができる。その子の親であれ誰であれ指名された人には、購入提案が通知される。その人が支払いに同意した場合でも、支払い情報の詳細は、プレゼントの受け手には伝わらない。

乱用・悪用の可能性(いっそうのおねだりパワー増加を誘う)を別にすれば、このビジネスケースには一定の意味がありそうだ。

現在子供による支払いは、ギフトカードかプリペイドクレジットカードに限られているが、Thumzapのソリューションはその限られたオプションから取り残されたケースを拾い上げ、実質的に〈支払わない〉ユーザーを〈支払う〉ユーザーへと、少なくとも間接的に、転換しようとしている。もちろんそれは、もし’Just Ask’ボタンがほぼ遍在するようになった場合のことであり、大きな〈もし〉だと言われるかもしれない。

「ティーンがインストールしたくなるアプリは無限にある。しかし、クレジットカードを持てない年齢が購入する可能性は極めて限られており、彼らはモバイル支払い革命から取り残されている」と同社はTechCrunchに話した。

「Thumzapを使えば、ティーンはどの対象アプリからでも、両親の承認を得て実際に購入することが可能になる。ティーンにとっては簡単で楽しく、両親にとっては安全でシンプルだ」

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このスタートアップのビジネスモデルもシンプルで、処理した支払いから少額の手数料を取る。

Thumzapは、300万ドルのシード資金調達を完了したことを明らかにしている。出資者は、カリフォルニア拠点のSierra Wasatch Captalの他、イスラエルのエンジェル投資家、Eilon Tirosh(Wix、Zooz、Tonara)、Yuval Tal(Payoneer、Boarderfree BRDT:NASDAQ)、およびRon Zuckerman(Whipclip、Wintegra、Precise Software)ら。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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