「お昼の相手を探す」サービスを大企業に売り込んだNever Eat Alone

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Never Eat Aloneの背景にあるのは、非常にシンプルなアイデアだ。しかしどうやら面白いビジネスチャネルを発掘したようだ。大企業に勤めていると、自分の部署の人とばかりランチにいくことが多くなる。もしいつもの仲間がいなければ、社内にいくらでも一緒にランチすると楽しそうな人がいるのに、結局ひとりで食事をすることになるケースが多い。Never Eat Aloneが着目したのは、まさにここだ。

「一緒にランチをする人を探す」というと、コンシューマー系のサービスだと思うかもしれないが、開発したフランスのスタートアップは別のアプローチを考えた。すなわち、フランスの上場企業に対し、従業員に使わせるためのライセンスを販売することにしたのだ。この方針がぴったりあたった。従業員のためにと導入する企業への売り上げが、数万ドル単位に達しているのだ。

共同ファウンダー兼CEOのMarie Schneegansが、アイデアの背景を教えてくれた。すなわち彼女がUBSで夏季インターンシップを行なっていたとき、彼女は部署を問わずにできるだけ多くの人に会いたいと考えたそうだ。しかし待っているだけではなかなかそういう機会も生まれなかった。それであちこちにメールを送ってランチの約束をしていたのだそうだ。ついにはUBSのCEOとランチすることもできたのだそうだ。

そうした経験から生み出されたNever Eat Aloneは、まさに当時の彼女がもっていた目的を実現するためのものだと言ってよいだろう。大企業には確かにこうしたサービスに対するニーズがあるのかもしれない。社内の人間関係を良くするのに役立ちそうだ。社内の風通しがよくなり、新しいアイデアが出てくるようになる可能性もある。企業文化の醸成といった面でも役立つことがあるだろう。

従業員側からすれば、Never Eat Aloneを使うか使わないかは全くの自由だ。使う場合には登録して自分のプロフィールを作成する。趣味などを記載しておいて、気が合いそうなランチ仲間を探すことができるようになるわけだ。普段は交流のない法務部にも、テニス好きの仲間がいるのを見つけられるかもしれない。

Never Eat Aloneとしては、ランチアプリケーション以外にも、企業文化の醸成に役立つサービスを展開していきたい考えであるらしい。アメリカの企業とも手を組んでいく予定になっているそうだ。大企業の規模(そしてもちろん大きな予算)に注目したサービスというのに、もっと注目しても良いのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H