Vibeaseなる「ウェアラブル・スマートバイブレーター」を作ったスタートアップが、ファンから3万ドルの資金を調達するべく、Indiegogoに掲載された。
この文がすべてのものがたっているとも言える。もしかしたら、キャンペーン説明文からもっとわかりやすい表現(「人は脳が最大の性器であることを忘れがちです」)を引用し、最大級の賞賛(100バイブ!)に言及し、キャンペーンビデオを貼り付けて終りにしてもよかったかもしれない。
しかし問題がある。〈正直なところこれが酷いアイデアなのかどうか私にはわからない〉。つまり、もし私が「スマート・バイブレーター」(あるいはもっと露骨に「インターネットで繋がった実物のバイブレーター」)と言えば、それを笑ってあきれるのは簡単だ。
同時に私は、これが抑圧されたピューリタニズムと未成熟さの組み合わせから来ているのだろうかと考えている。もし、われわれの生活にある物すべてがスマートフォン制御可能でインターネット接続されていくと本気で考えるなら、なぜセックスを排除するのか?(共同ファウンダーのHermione Wayは、シリコンバレーは時に起業家に対して、真面目さとセクシーさのどちらかという誤った選択を強要する、と主張している)。たしかに、長距離恋愛のツールとしてのリモート制御式バイブレーターというアイデアはぶざまだが、だったらテレホンセックスの何がいいのか? これは、われわれ全員が秘かに望んできた未来なのだろうか。
ちなみに言うと、Vibeaseは他のテクノロジー団体からも認知済みで、Founder Institue およびハードウェアスタートアップ向けアクセラレーター、Haxlr8rの支援を受けている。また、Bravoのテレビ番組「スタートアップ:シリコンバー」でWayが売り込んだ時の投資家たちも、ダブリンWebサミットの審査員たち(私のボス、Alexia Tsotsisを含む)も、多少なりともポジティブな反応を示した。
つまり、きっとそこには本物のビジネスチャンスがあるのだろう。でなければ、私やシリコンバレーの全員がクレイジーなスタートアップのアイデアに麻痺しすぎて、これがほぼ正常に見えているだけなのかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi)