ファミリーマートは6月30日18時ごろから、従来の「ファミリーマート」アプリのアップデートを開始した。アップデート後は「ファミペイアプリ」に名称が変わる。
現在のところ、アプリをダウンロードできるのみで会員登録などは7月1日からとなる。少しややこしいが、アプリの名称は「ファミペイアプリ」、ファミリーマートの独自コード決済の名称は「FamiPay」だ。
FamiPayでは、FamiPayの開始に伴うキャンペーンで7月いっぱいはチャージ時に15%還元される。これは決済時に還元される他社のコード決済とは異なる点で、FamiPayであれば特に用途がなくてもキャンペーン中にチャージさえしえておけば15%の還元を受けられるのがメリットになる。
ただしチャージ方法は、ファミマのレジで店員に現金を渡してチャージするという方法しかなく、残念ながら金融機関の口座からチャージには対応していない。キャッシュレスを推進するはずが、チャージには現金が必要という少々本末転倒な謎システムだ。
なお、JCBのクレジットカード機能が付いたファミマTカードと紐付けることは可能で、決済時に支払い金額ぶんだけチャージされる。こちらは完全にキャッシュレスなのだが、FamiPay決済のためだけにクレジットカードを増やすというのは現実的ではないだろう。
還元率は200円に付き1ポイントが付与される0.5%還元なので、通常で3%のPayPay、0.5〜2%のLINE Pay(7月末まではコード払いのみ+3%還元)に比べると見劣りするが、FamiPayの魅力はファミペイアプリで配布される各種のクーポンにある。従来もファミマTカード会員向けに同様のクーポンが配布されていたが、今後はファミペイアプリの会員のみの特典となる。8月以降は回数券なども登場する予定だ。
そのほかファミペイアプリでは、電子レシート機能なども使える。なお、写真プリントサービスの「famimaPhoto」をタップすると、同名の別アプリが起動してファミリーマート店舗内のマルチコピー機で写真の印刷などが可能だ。
会員登録と同様に、ジェネレーションパスが運営するオンラインストア「kaema」も7月1日にオープンする。同ストアはFamiPay決済が可能で、こちらもFamiPayのサービス開始を記念してFamiPayボーナス10倍キャンペーンを実施する。同社は、2018年7月にファミリーマートの親会社であるユニーファミリーマートホールディングスと業務提携を発表しており、kaemaでのFamiPay決済はこの提携によって実現したと言える。そのほかファミペイアプリでは、従来のアプリと同様に新商品情報などもアプリで参照できる。
なおファミペイアプリでは、従来のファミリーマートアプリが利用できた「モバイルTカード」などは利用できなくなる。