地図アプリはApple純正のマップやGoogle Mapsなどいくつかあるが、ヤフーが提供する「Yahoo! MAP」は、単に目的地への行き先を調べるためのアプリではなく、これから行きたい場所をも探せる地図アプリになりたいようだ。4月24日、ヤフーはYahoo! MAPアプリをフルリニューアルしたので、私も早速試してみた。
アプリを立ち上げると現在地の地図が表示され、画面の下に「コンビニ」「グルメ」「銀行ATM」などのアイコンが並ぶ。最寄りのコンビニを探したい時は、コンビニのアイコンを1タップするだけで、現在地に近いコンビニがいくつか表示される。行きたいコンビニを選択するとそこまでの道案内も出る。
アイコンの並んでいるタブを引き上げると、様々な場所を1タップで検索できるアイコンが並ぶ。レストランはジャンル別(イタリアン、居酒屋など)で検索でき、書店やドラッグストアなど買い物ができる場所や郵便局やカラオケといった施設も検索可能だ。
しばらく使ってみたが、Yahoo! MAPは行きたいところが網羅されているので便利なのと、UIも分かりやすかった。また、Google Mapsと比べるとヤフーの地図アプリの方がきちんと全部の店舗が網羅されているように見えるし、どこに店舗があるのかも把握しやすい(少なくとも外苑前のコンビニに関しては)。
Google Mapsでももちろん「Googleマップで検索する」の検索ボックスから店舗を検索することはできる。ただ、この機能が最も便利なのは、行きたい場所が決まっている時だろう。飲食店に限れば、付近の飲食店を簡単に探せる機能もあるが、他のサービスの選択肢は限られている。
Yahoo! MAPの特徴は、予定が決まっていない時に行きたい場所を見つけるのに適している点だ。友達と遊んでいて「次どこに行こうか?」となった時、選択肢は色々あるだろう。カラオケに行ってもいいし、スイーツを食べに行ってもいい。Yahoo! MAPはもともと得意だったディレクトリ方式で選択肢を提示することで、ユーザーの意思決定を助けたい考えなのだろう。また、Yahoo! MAPには「おでかけ」タブがあり、ここではグルメ情報やおすすめのおでかけスポットに関する情報も発信している。
地図アプリは目的地への経路を調べるためという用途にとどまらず、Yahoo! MAPは異なる地図アプリのユースケースを提案することで他の地図アプリとの差別化を図りたい考えのようだ。