Arduinoをさらにコンパクトにして、適用可能領域を広げ、安い機能追加モジュールを用意することで、プロトタイプ製作などでもっと便利に使えるようにしたい。Microduino Studioは、25セント硬貨大のArduino互換ボードを組み合わせて、各種機能を実現するためのMicroduinoシリーズを提供する。マイクロ・ロボティクス(micro-robotics)などのコンパクトなハードウェア開発場面での活用を考えたものだ。
プロダクトは先週、目標額を2万ドルに指定してKickstarterに登録された。結局、わずか3日で目標額を集めることができた。但し募集期間は10月19日までとなっており、これからでも参加することができる。金額は20ドルからで、Arduino Uno互換ボードを含んだ基本キットを手に入れることができる。
サイズがかくまでコンパクトになったのは、コントローラーやコミュニケーションパーツなどを分離して、積み重ねる形で利用するようにしているからだ。いずれのモジュールにもU字型の積み重ね用ピンがついていて、簡単に組み合わせることができるようになっている。
CEOであるTiki Wangは、モジュール化することにより、プロトタイプないしプロダクト生産の費用を抑えることができると言っている。各モジュールは特定の機能を持つ回路のみを搭載しており、これによりサイズおよび費用を抑えることができている。拡張モジュールの種類も豊富で、現在のところはEthernet接続、2.4GHzワイヤレス通信、マイクロSDカード、Bluetoothシールド、10 DOFセンサー、リチウムイオンバッテリ管理、OLEDディスプレイモジュールなどがある。以上の他にもBeijing Makerspaceや、その他のMicroduino利用者によってテスト中のものがいくつもある。
Beijing MakerspaceにおけるMicroduinoの活用事例やプロダクトなどについては、MicroduinoのKickstarterページやFacebookページなどでも紹介されている。サイズおよび重量のメリットから、ロボットやヘリコプターで利用する例が多くなっているのだそうだ。あるいは自転車用の小型GPSロガーもある。ガーデニング用に地面の湿り具合や風の様子、または温度などをインターネット経由で確認できるようにする「スマートガーデン」用のデバイスもある。Microduinoの全モジュールの外見およびファームウェアはMicroduino Wikiに掲載されている。
Beijing Makerspaceから、Kickstarterを利用するのは今回のMicroduinoが初めてのことだ。中国からも、今後はオープンソースハードウェアのプロジェクトが、数多く登録されることになるだろうと、Wangは言っている。
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(翻訳:Maeda, H)