いまさら聞けない「ダークウェブ」入門

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おそらくLinkedIn、Tumblr、そしてDropboxのパスワードが、その辺りを漂っているという話を聞いたことがあるだろう。あるいは、ドラッグや他の違法商品を販売していたサイトSilk Roadを運営していた罪で、逮捕された男の物語を読んだことがあるかもしれない。たぶん「ダークウェブ」という言葉が見出しに踊るのを見たか、その言葉が友人から発せられるのを聞いたことがあるのではないだろうか。しかし、一体全体「ダークウェブ」とは何だろう?どうすればそこに行けるのか?そして、何がそれを「ダーク」にしているのか?

ダークウェブは一般的に、ユーザーが匿名のままでいる事が許されて、アクセスには特別なソフトウェアが必要となるサイトで構成されている。Google検索をすることで、こうしたサイトに出会うことはない ‐ そうしたサイトは検索エンジンによってインデックスされていないのだ。匿名性はダークウェブの統一属性であり、想像できるあらゆる用途に利用されている。比較的穏健なもの(内部告発、暗号通貨)から、もっと極悪なもの(児童ポルノ、麻薬の販売)まで。

これは、ディープウェブと同じものなのか?

違う。ディープウェブとしてして知られているのは、オンラインでありながら検索エンジンによってインデックスされないもの全てである。例えばあなたのメールの受信トレイはディープウェブの一部である。なぜなら私がGoogle検索をしても決してあなたの受信トレイに到達することはないからだ。同じことは、有料の壁の内側にあるサイトなどにも適用される。「ディープウェブ」と「ダークウェブ」はSilk Road事件以来混同されることが多いが、この2つは同じものではない。

どのようにすれば見えるのか?

ダークウェブのどの部分にアクセスしようとしているかで、異なるサービスを使う必要がある。もっともよく耳にする可能性があるのはTorだ。TorブラウザはMozillaブラウザに変更を加えたもので、ここからダウンロードすることができる。そして通常のブラウザとは異なり、Torのブラウザを使用すれば、Torネットワークに接続してダークウェブサイトにアクセスすることができる。他にも、I2Pのような利用可能なサービスがある。

Torには詳しい説明があるが、ここで特徴を挙げておこう。Torネットワークは極めてクールな代物である ‐ あなたのデバイスを直接訪問先のウェブサイトに接続する代わりに、Torがあなたのトラフィックを複数のリレーサーバーを各ステップで暗号化を施しながら届けてくれる。Torとは「The Onion Router(タマネギルーター)」の略で、そのルーティングプロセスをタマネギの皮のように考えることができる。Torは、あなたを自宅から目的サイトに直接アクセスさせるのではなく、ランダムで折れ曲がったルーティングを提供し、あなたを追跡しにくくする。

ダークウェブを見ることでトラブルに巻き込まれる可能性は?

まあ、TechCrunchはあなたの担当弁護士ではないが、理論的にはYesだ。Torの上では匿名であるものの、ダークウェブ上で時々愚かなことをして逮捕される人はいる。あなたはもう大きな子供なのだから、テックブロクに助言を求めずとも何が適法で何が違法かの区別はつくだろう。

とは言うものの、ダークウェブ上にはあなたに決して害を為さないものも沢山存在している。Torは、強力な監視対抗および検閲対抗ツールであり、Facebookなどの企業は、活動家や人権擁護家達がより安全な方法で自分のサイトに接続できるようにするためのTorアドレスを持っている。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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