GoogleがTwitchを買収するかも、という噂は衰える気配がない。ゲームプレイをビデオに撮ることには、大きな市場があるからなのだ。2年前からは、モバイルのゲームにも2社ほど、同じコンセプトのスタートアップが活躍している。Y Combinator出身のKamcordは、その一つだ。彼らが作ったレイヤ…ビデオ撮影機能…をデベロッパが自分のゲームに組み込めば、ゲーマーたちは自分のプレイを簡単に記録して共有できる。5月の初めに710万ドルを調達したKamcordは、その後ビデオの共有数がそれまでの4倍に増えた。
CEOのAditya Rathnamによると、毎分、1時間ぶんのゲームプレイビデオがアップロードされているという。それは、YouTubeの1/100ぐらいのペースだ。これまでに記録したビデオの総本数は、約1400万である。これだけの量を扱っていながら、Kamcordの社員は17名しかいない。
彼曰く、“うちは今とてもいい位置につけている。なにしろものすごい成長ぶりだから”。
ビデオの量の急増を支えているのは、提携している人気ゲーム、Outfit7のTalking TomシリーズやStickmanのサッカーゲームの力も大きい。
同社の次の構想は、デベロッパのためのレイヤだけでなく、一般消費者のためのデスティネーションサイト/アプリを作ることだ。すでに、同社が作ったモバイルアプリを使えば、友だちや競争相手のゲームプレイビデオをウォッチできる。プレーヤーをフォローする、ほかのゲーマーからワザを教わる、ビデオのトレンドについてチャットする、などのソーシャルな機能も、そのアプリにはある。
Kamcordの競合他社は多い。たとえば最近ゲームエンジンのUnityに併合されたApplifierもその一つだ。
でもRathnamに言わせると、お互い製品哲学が違うそうだ。まず、Kamcordではユーザ登録が要らないし、広告ネットワークによるクロスプロモーション的な広告が、それほどしつこくない。Kamcordでは、ほかのいろんなゲームのビデオを、あんまり、見ろ見ろと言われないのだ。
Kamcordの投資家には、Translink Capitalと SV Angelのほかに、日本のDeNAや中国のInnovation Worksも含まれている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))