Googleは10月1日、文字入力アプリ「Gboard」(ジーボード)に対応した湯呑み型の物理キーボードを発表した。「キーボードにお茶をこぼす。Gboard湯呑みバージョンを使えばそんな日常茶飯事のトラブルが解決するだけでなく、難しい魚編の漢字もワンタッチで入力できるようになります」とのこと。
手になじむ円筒形キーボードの配列は、JISではなくSSI(スシ)。魚偏の漢字が縦にあいうえお順に並べているほか、スペース、カーソルキー、エンターキーなどを合わせて58キーが装備されている。これで、ひらがな入力が可能となる。
おもな仕様は以下のとおり。
インターフェース:USB Type-C
キー数:SSI(スシ)配列 58キー
キー仕様:ロープロファイルメ カルスイッチ
キーピッチ:もちろんピッチピチ
ストローク深さ:やけどしない深さ
押下圧:リラックスしながら押せる強さ
サイズ:一息つくのに丁度いいサイズ
本体重量:手に馴染む重さ
容量:125ml
動作時温度(回路部):-10〜60℃
湯呑み部温度範囲:-20〜140℃(熱い飲み物を注ぐ際はやけどにご注意ください)
販売はしていないが、ハードウェアの作り方とソフトウェアはオープンソース化され、Githubで公開(ライセンスはApacheライセンス 2.0)されている……って、これエイプリルフールのあれ? 実はGoogleでは、毎年4月1日におかしなキーボードを発表してきた。ざっと以下のごとし。
- Google 日本語入力 ドラムセットバージョン
- Google 日本語入力 モールスバージョン(Github)
- Google 日本語入力 パタパタバージョン(Github)
- Google 日本語入力 マジックハンドバージョン
- Google 日本語入力 ピロピロバージョン(Github)
- Google 日本語入力 物理フリックバージョン(Github)
- Google 日本語入力 プチプチバージョン(Github)
- Gboard 物理手書きバージョン(Github)
- Gboard スプーン曲げバージョン(ファームウェアなど、3DモデルをGithubで公開)
でもなんで10月1日に? Googleによれば、10月1日は「北野大茶湯」が開かれた日とのこと。天正15年の10月1日に、豊臣秀吉が北野天満宮で開催したお茶会だ。何でもいいから茶道具を持参すれば、身分に関わりなく参加できた。それを記念してのことのようだ。
これまでのものは、ほぼジョークネタといえるのだけど、この湯呑み型キーボードはホントに作れてホントに使える。だんだん本気になってきたみたい。しかも、エイプリルフールだけでは物足りなくなってきたようだ。それは大いに結構。こういうことは、いつでもどんどんやってほしい。