Google Glass死亡の噂は大いに誇張されていた。Google Glassは死んでいない。入院さえしていない。重病でもない。元気で働いている―ただしエンタープライズの世界でだ。
Google Glassはコンシューマを相手にするのを止めた。プライバシー侵害やら何やらあまりにノイズが多く、いちいち対処するのに飽き飽きしたのだ。Googleは1500ドルで消費者にGlassを販売するExplorerプログラムを1月に中止した。さすがのGoogleもGlassをコンシューマ向けのガジェットとして販売するのは無理だと悟った。
1月の四半期決算を説明する電話会見で、GoogleのCFO、Patrick PichetteもGlassについてはリセットが必要だと語った。「プロジェクトが期待されたほどうまくいかない場合、辛い決断が必要になる。プロジェクトをキャンセルすることもある。そういうことは繰り返し起きている」と述べた。
このときどうやらGoogleはGlassをピボットさせることにしたようだ。「顔にカメラをくっつける馬鹿げたデバイス」とメディアがあざけっている間も、一部の人々はGl;assに商業的価値を認めていた。
「Glassは元気だ。CFOの〔1月の〕発言があったが、Glassチームは拡大している」とGoogle Glassを手がけるPristineのCEO、 Kyle Samaniは書いている。SamaniはPichetteはコンシューマ製品としてのGlassについて述べたので、ビジネスツールとしては着実に成長していると主張する。
「Googleはわれわれは以前よりさらに密接に協力している。われわれはGlassがエンタープライズ・ツールとして成功することを確信している」とamaniは述べた。
Glassを含むウェアラブルデバイス向けの人工知能プラットフォームを開発しているAPX LabsのCTO、Jay KimがTechCrunchに証言したところでは、Googleはパートナーに対してGlassをバルクで販売しているという。
Glassを身につけてバーやレストランに入るのは賢明な選択ではないことが判明した。しかし工場、オフィス、その他さまざまなビジネス現場ではGlassは重要な生産性ツールとして歓迎されている。そういう現場ではGlassを着けていないことで叱責されるかもしれない。
「おいミラー! Glassをどこへやった? またGlassをしていないところを見つけたらただじゃおかないぞ!」「すいません」
というようなことになるかもしれない。
Nestのファウンダー、Tony Fadellの指揮下に入ったことでGlassはより正しい扱いを受けるのではないか?
いずれにしても、元気にやっています、ありがとう!
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)
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