ついにAndroid版も登場するLync, その急成長は未来のMicrosoftを救うか?

Lyncは今や、Microsoftを前進させる小さなエンジンになって成長を続けている。

Microsoftは2013会計年度の年度末に、Lyncが10億ドル以上の売上をもたらした、と発表した。とくにその第二、第三、第四四半期にはLyncグループの売上は30%以上増加した。

Microsoftは勝利の旗を掲げて、Lyncはもっとも急速に成長しているビジネスだ、と祝った。Microsoftの全体的な事業改革プランの中で、(主に)クラウドサービスであるLyncはとくに重要だ。これとOffice 365とAzureは、同社における三大成長プロジェクトであり、斜陽のWindowsに代わって未来の同社の売上を支えることが期待されている。

そして、まさしくLyncは大きく成長し、FY2013(2012/7-2013/6)には10億ドルの大台を突破した。その後、どうなったか? あまり変わっていないようだ。今日(米国時間2/18)Microsoftは、CY2013第四四半期(2013/10-12)のLyncの売上が前年同期比で29%伸びた、と発表した。これまで30%台を維持していたLyncとしてはちょっと弱いが、29%を金額に換算すれが相当なものである。

つまり、1年前の31%増の増加額と、今の29%増の増加額を比べれば、後者の方がずっと大きい。

今日のLyncカンファレンスではさらに、LyncのAndroidアプリが発表された(タブレット用)。リリースは夏以降になりそうだから、まだあせる必要はないけど。

ぼくがLyncを追いつづけるのは、これがMicrosoftの明日を占う重要な指標だと思うからだ。同社は、これまでの、箱に入ったオフィスオートメーションソフトに代わって、サービス(クラウド+オンプレミス)を主力製品に育てていけるだろうか? Microsoft自身は、それが将来の同社の売上を担う、と期待している。だから、当分は目を離せない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。