Googleよ、どうした?Androidの売上は落ちている。Chromeは肥大化した大食らいになった。アナリストは君たちのことを新たなMicrosoft、いやもっとひどく、新たなYahoo!とまで呼んでいる。そして何にもまして、君たちは我々の信頼を裏切った。今までGoogleは特別な存在だった。少なくともそう信じていた。しかし、今は日々ただの巨大企業になりつつある。
厳しい言い方に聞こえるなら、Zoe Keatingの騒動を見て欲しい:
YouTubeはKeatingに対して、呑むか辞めるかの条件を提示し、そのいくつかを彼女は受け入れられなかった。いくつかの条件は、理解に苦しむものでもあった… 今ー Keatingのブログ記事に続いた公開ディベートの後 ーYouTubeはそれを、Keatingにとって比較的単純な選択だと説明している。… これらの回答は以前YouTubeからKeatingに提示された(そして彼女が書き起こした)契約内容と矛盾しており、契約条件の変更と解釈できる。
最大限好意的に見ても、Googleの著しく紛らわしく高圧的な対話姿勢は責められるべきだ。それは、長年(当然)指摘されてきたことでもある。しかし、Jamie Zawinskiは、こう説明する:
Googleは、Google Plusの時と同じ戦略をとっているように見える。新たなサーヒスを作って実力で競争するかわりに、恣意的に持ち上げて人々にサインアップを強要する。違うのは、今回のケースで強要されているのがエンドユーザーではなく著作権保有者だという点だ(今のところは!)。
「企業が図書館の仕事をしても信用するな」という意見もある:
Googleがその過去を捨てるにつれ、インターネット・アーカイブ屋たちが我々の集合記憶の保存に参入してきた… Googleグループは、事実上終わっている … Google News Archivesは終わった … 公共の利益のために過去を保存するプロジェクトは、決して大きな収益事業ではない。かつてのGoogleはそれを知っていても気にする様子はなかった … 過去を保存することへの意欲は、20%自由時間、Google Labs、そして闇雲な実験の精神と共に死んだ。
あるいはVICEが言うように:「検索会社であるGoogleは、自らのインターネットアーカイブの検索を困難にした」。
「Googleは2月16日にGTalkを閉鎖し、ユーザーにHangoutsへの切り替えを強制する」:
あの良き時代を覚えているだろうか、10年前、誰もがGoogleのやることすべてを賞賛した頃を。
… おそらく私は、その答えの一つか二つを知っている。
Googleは長年、風変わりな白鳥のような会社だ。外から見れば、10億台のAndroidフォンがYouTubeビデオを再生し、比類なき検索エンジン、さらにはGoogle Xの奇跡と不可能を可能にするプロジェクトの数々、 軍から救い出された,ロボット犬、そしてSpaceX資金調査つラウンドまで、すべてが苦もなく進んでいる。人はこれを最高のGoogleと呼ぶ。しかし、水面下を見ると、巨大な広告マシンが最高のGoogleを賞賛の的へと推し進めるために、水かきを必死にバタつかせてもがいている。これを、悪財のGoogleと呼ぼう。.
あの揚げ足取りのアナリスト連中にとって、悪財のGoogleは未だに巨大な金を生む機械であり、これと最高のGoogleの両方が、何千人もの賢い人々の生計を維持している(情報開示:複数の個人的友人を含む)。私はGoogleが今後直面するヒジネスチャレンジを克服していくことを心から期待してやまない。
しかし、もはや私はこれに関してあまり良い結果を期待していない。
われわれは最高のGoogleを見ることに慣れきってしまったが、最近になって悪財Googleを無視することが益々難しくなってきた。何故か?そんなもの必要なさそうに思えるのに。しかし悪財Googleは、今でも最高のGoogleに資金を送り込んでいるのだ。いったいあの黄金の最盛期のGoogle、われわれの知っている、われわれの愛したGoogleにいったい何が起きたのか。
StratecheryのBen Thompsonの言うことは真実だ:今のGoogleは、90年代のMicrosoftをまさに彷彿とさせる。どちらも、無限の難攻不落の金のなる木を持っていた。しかし、その金を月ロケットに使う代わりに、Microsoftは大いに嫌われる企業捕食者になり、内紛とMicrosoft BobやWindows VIstaといった恐怖のために膨大な時間と金を無駄にした」。なぜGoogleはあの甘い悪の誘惑に乗ってしまったのか?なぜ、マウンテンビューは新たなレドモンドになる危機に瀕しているのか。
Why indeed. It turns out that Google is literally the new Microsoft:
実際何故なのか?要するに、実はGoogleが〈まさしく〉新しいMicrosoftだからだ。
(ここで言っているのは下級エンジニアだけの話ではない。元Google Plus責任者のVic Gundotraが、元Microsoft幹部だったという事実で、大方説明できるだろう)
これは、Googleがなぜ、私が思うに、ゆっくりとしかし確実にわれわれの信頼を失いつつあるかも説明している。昨今、Googleと触れ合うとき、自分が話しているのは最高のGoogleなのか、悪財Googleなのか、それとも、その信念と価値はレドモンドで生まれ、その結果特徴の多くは ー そして内紛も ー 最高のGoogleよりも悪財Googleとよく似ている元Microsoft社員なのか、わからない。
Appleについて何が好きかを話しても、Appleの苦情を延々と述べても、返ってくる内容はいつも想像がつく(豪華なベルベットの手袋に包まれた、優美なチタン製の拳)。しかし最近のGoogleは、聞く耳を持たず、それぞれが個別の倫理観と個性を持つ百の頭のヒドラへと断片化しつつあるように見える。しかし、もし信頼と素晴らしさ ー 「邪悪になるな!」「不可能を可能に」ー がこれほどまでGoogleブランドに浸透していなければ、さほど大きな問題とは感じられなかっただろう ー そのブランドも、私には年々少しづつ色あせて感じるのだが。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)