みんな、リストが好きだ。自分がリストを好きだと自覚していない人ですら、日常的にリストが好きだ。タイトルに“トップ10”とか“トップ5”とあれば、ついついその記事を見ちゃうだろう。人類はみなリストが好きだから、ついに、リスト専門のサイトIntralistが登場した。
Sports IllustratedのクリエイティブディレクターだったJohn Jaxheimerと、協同ファウンダのStuart SchwartzとAlex Ressiは、一般消費者がいろんなものを簡単正確に比較できる方法がないことに気づいた。彼らは、比較のためにいちばん便利な方法がリストだ、と考えた。雑誌にもWebサイトにも、つねにリストがある。でも彼らによると、Intralistはリストを見るだけでなく、ユーザが会話に参加できる場所だ。
“パブリッシャーたちは何十年もリストコンテンツを作ってきたが、今では誰もがコンテンツクリエイターだ”、とJaxheimerは語る。“だから、パブリッシャーから消費者へ、という一方通行のコミュニケーションに限定するやり方は、もはや古い”。
Intralistでは、誰もがトップ5のリストを作れる(そう、5項目だけ)。まったく新しいリストを作ってもよいし、既存のリストのアップデートバージョンを作ってもよい。リストを作るときには、素材となる画像やリンクをサイトが提供してくれる。
ひとつのテーマでいろんなリストが集まったら、Intralistがそれらから“決定版”のリストを作る。たとえばニューヨークのバーガーのベスト5のリストの集まりがある(Jaxheimer自身が作ったリストもある)。そこの赤い”i”のアイコンをクリックすると、決定版を見られる。
一般消費者だけでなく、編集者やパブリッシャーも歓迎している。たとえばMADEというファッション誌はIntralistに、New York Fashion Weekの写真のリストを載せている。こういう‘作品’はIntralistのトラフィック(PV)を上げるし、また作者はIntralistを、もっと長いリストや記事へのイントロやプレビューとして利用できる。そして個々のユーザのプロフィールページには、これまで投稿したリストのリスト(リンク集)が載るから、昔の投稿でも消されることや闇に埋もれることはない。
“ぼくは、コンテンツ提供者の感性を非常に大事にしたい。多くの人が、相当な時間をかけて力作のリストを作っているのだ”、とJaxheimerは言う。だからコンテンツを次々と使い捨てにするのではなく、“ユーザと一緒により魅力的なサイトを作っていきたい”。
Intralistは今はモバイルの上でもリスポンシブな(応答性のある)Webサイトとして利用できるが、来年はモバイルアプリを提供したい、と言っている。
〔参考: 2015年のプログラミング言語トップ10〕