JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」は、これまで周回していた小惑星「リュウグウ」へと弾丸を発射し、再び上昇することに成功した。
うまくいけば、特製の弾丸の発射による衝撃で巻き上げられた表面の岩石が、はやぶさ2によりサンプルとして回収されたはずだ。
今回のミッションは、以前に小惑星の観測とサンプルリターンミッションを成功させ、7年間の旅路を終えた小惑星探査機「はやぶさ」に連なるものだ。
科学者によれば、リュウグウからのサンプル回収は、水や生命の創生がどのようにして初期の地球上で起きたかを推測する手がかりになりうるという。リュウグウは地球近傍小惑星で、炭素の多い「C型小惑星」に分類されており、岩石内部に水分が存在すると予測されている。
はやぶさ2は2020年に、岩石サンプルを携えて地球へと帰還する予定だ。
はやぶさ2の公式ツイッターアカウントによれば、21日午後(日本時間)にリュウグウの高度20kmから降下を開始。22日午前にタッチダウンに成功した。
今回のタッチダウンは、本来は昨年に実施される計画だった。また、はやぶさ2はリュウグウの地形を調査するために、2機の探査ロボットを投下している。これらの探査ロボットはリュウグウの写真を撮影し、同小惑星が思っていたよりもゴツゴツと岩だらけな地形であることが判明。降下ミッションの実施までより多くの検証が必要だったのである。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)