アクティビティ予約サイト「あそびゅー!」運営のカタリズムがグロービスなどから2億円調達

TwitterやSquareの創業者であるジャック・ドーシーが出資するアクティビティ予約サイト「Peek」。同社は3月初旬に500万ドルの調達を実施するなど、注目を集めている。 この分野に国内で挑戦しているスタートアップがアクティビティ予約サイト「あそびゅー!」を運営するカタリズムだ。

代表取締役の山野智久氏はリクルートで人材事業などを手がけた後、2011年3月にカタリズムを設立した。創業期には、現在YJキャピタル取締役でヤフー執行役員を務める小澤隆生氏が、ヤフー参画前にエンジェル投資家として出資している。

そんなカタリズムが3月31日、グロービス・キャピタル・パートナーズとジャフコを割当先とした総額約2億円の第三者割当増資を実施した。

あそびゅー!は、日本全国775店舗、140ジャンル2150プランのアクティビティを取り扱うアクティビティの予約サイト。ラフティングやパラグライダーといったアウトドアスポーツから、陶芸体験やガラス作りなどのものづくり体験など、さまざまなジャンルのアクティビティを紹介している。2012年7月にベータ版のサービスを開始。ユーザー数などは非公開で、平均単価は2万3000円程度。2013年にはyahoo! トラベルとの連携も果たした。

カタリズムでは、今回の調達で集めた資金をもとに、予約システムの強化とカスタマーサポートの拡充につとめる。

山野氏によると、アクティビティの種類にもよるが、提供会社は少人数で、ITリテラシーも低いことが少なくないのだという。そのためユーザーへのメールでのサポートなどに困っているケースも少なくない。これに対して、今後はカタリズム側でサポート体制を用意。電話、ネットによる予約の対応に当たる。「サイトのユーザー数は現在も増加している。ITだけではなく人によるサポートを提供することが求められている」(山野氏)

またカタリズムではあそびゅー!のほかにも、観光やお出かけのコース2000件から、ユーザーのニーズに沿ったコースを検索できる「holipple(ほりっぷる)」も2013年12月から提供している。現状スマートフォンアプリのみのサービスだが、今後はPCおよびスマートフォン向けサイト化。さらに一般ユーザーによる投稿機能を提供することで、コンテンツ数の増加を図るとしている。


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。