Apple(アップル)の教育コース用プラットフォームであるiTunes U(アイテューンズ・ユー)を使っている先生は、新しい場所を探さなくてはならなくなった。数年間の放置状態を経て、同社はiTunes Uを2021年末に閉鎖することを静かに発表した。最後の更新は「安定化の改善」のみで2017年だった。
このニュースはAppleのサポートページに書かれていたもので、MacRumorsが発見した。
なぜか?早い話がサポートする意味がなくなったからだ。いまやiTunesは、かつての全方向全機能満載の怪物アプリではなく、名前も意味をなさなくなった。同社は、単体アプリのClassroom(クラスルーム)やSchoolwork(スクールワーク)が、教材の配布や生徒の評価に利用できると説明する。一方、デジタル教育をメイン機能として押し出しているサードパーティーアプリも山ほどある。
同社は2007年にiTunes Storeの1セクションとしてiTunes Uを公開し、「米国トップクラスの大学」のコースやコンテンツ配信を目的にしていた。2013年には、同プラットフォームのコースが10億回以上ダウンロードされたことを発表した。しかし2019年半ば、同社は多くのコンテンツを別のプラットフォームに移行するなど、最終的な閉鎖を準備していたようだ。例えば、オーディオのみのコンテンツは「ポッドキャスト」アプリに移行していた。
アップルは、現在iTunes Uにあるコンテンツはすべて「2020~2021学校年度いっぱい」存続するが、利用者は自分の教材をバックアップすることを推奨している。ちなみに、iTunes Uの講座で学習している学生は、今後の予定について講師に問い合わせる必要がある。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )