アップルがMacにも「ショートカット」を搭載、Automatorからの移行を開始する

Apple(アップル)はWWDC 2021で、macOSの次期メジャーバージョンであるmacOS Monterey(macOSモントレー)を発表した。さまざまな機能の1つとしてAppleがmacOSに持ち込もうとしているのは、「Shortcuts(ショートカット)」だ。それはiOSやiPadOS上のショートカットと同じような外観と機能になる予定だ。

ソフトウェアエンジニアリング担当副社長のCraig Federighi(クレイグ・フェディリギ)氏は「Macにはコマンドライン、シェルスクリプト、Appleスクリプト、Automator(オートメーター)を使った自動化の長い歴史があります。そしてiOS上では、私たちはショートカットを使って、自動化をさらに簡単なものにしました。そして2021年、私たちはMacにショートカットを導入します」と語った。

新しいショートカットアプリの中では、人気のあるショートカットのギャラリーを見ることができる。ショートカットで具体的に何ができるのかは興味深いところだが、少なくともアプリの起動、GIFの作成、メッセージの送信、メールの作成、ウェブサイトの起動などは期待できる。

その他、Finder、メニューバー、Spotlight(スポットライト)の中でショートカットを起動することができる。また、Siri(シリ)を使って起動することも可能だ。

今回の発表で、AppleはAutomatorの終了に向けての準備も始めた。フェデリギ氏は「これは数年にわたる移行の始まりに過ぎません。Automatorは引き続きサポートされますが、Automatorのワークフローをすぐにショートカットに取り込むことも可能です」と述べている。

この言葉の行間を読むなら、AppleはAutomatorに新しい機能を追加するつもりはないようだ。ショートカットは、macOS、iOS、iPadOSにとっての自動化の未来なのだ。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AppleWWDC 2021WWDCMacmacOSmacOS 12 Montereyオートメーション

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(文:Romain Dillet、翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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