Apple(アップル)のゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」は、先日のイベントではApple TV+やApple Newsのような主流製品と比べて扱いが小さく、ステージ時間も短かった。しかし、同社は独占タイトル開発のためにデベロッパーに月々費用を支払うなど、このサービスに多額の予算を注ぎ込んでいる。
「Apple Arcadeサービスのために5億ドル(約560億円)以上の予算をすでに確保している」とFinancial Times(フィナンシャルタイムス)は伝えている。
同サービスは今秋開始予定で、ユーザーは独自ゲームタイトルを複数のAppleデバイスを横断して広告なし、オフラインでプレイすることができる。これらのタイトルは、現在App Storeにある多くの人気ゲームと異なり、アイテム購入などのゲーム内課金はない。
同社はコンテンツサービスのApple TV+に10億ドル以上すでに費やしたことが報じられているが、ゲームサブスクリプションもまた、Appleにとって未知の世界であり、Apple Arcadeで独占提供するゲームのために直接現金を手渡す手段に出ようとしている。Appleは先のイベントで、Apple Arcadeを開始する時点で、100本以上の新しい独占ゲームタイトルを提供すると発表している。
記事によると、デベロッパーがAppleから資金提供を受けるためには、Google Play Storeでの公開を控え、他のゲームサブスクリプションサービスへの参加もやめなくてはならない。「数カ月」の独占期間が過ぎた後、デベロッパーはPCやゲーム専用機などの「非モバイル」プラットフォームでそのゲームを販売できる。同社は、有名ゲーム会社に巨額を投じて独占の大作を作るのではなく、インディータイトルに焦点を絞る。
Apple TV+と同じく、価格や提供時期についての詳細は未だ明らかにされていない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )